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日  程
 
   1日目 シカゴ経由ルイヴィルへ
シカゴに到着
ルイヴィル
DAYS INNへ
   2日目 モーテルのモーニング
RVトレードショー1
ケンタッキーのフライドチキン
   3日目 RVトレードショー2
   4日目 ロサンゼルスへ
 
 
 今日はルイヴィルを離れ、再びシカゴを経てロサンゼルスに向かう日だ。なので、起きる時間は4時半と非常に早い。
 大森さんはわたしたちよりさらに早い時間に起きて、すでに一足先に出発していた。商用のため別の州に立ち寄ってから、ロサンゼルスで再び合流する予定であった。
 わたしたちがモーテルを引き払う支度をしていた時、その大森さんから電話が入った。
 ルイヴィル国際空港でチェックインの行列に並んでいる最中のようで、「オンラインの故障でチェックインに非常に時間がかかっている。早く出たほうがいいですよ」と教えてくれたのである。
 のんびり6時ごろ出るつもりだったわたしたちは、大急ぎで出発した。
 空港に着くと案の定、チェックインカウンターに長蛇の列ができていた。なんでもオンラインシステムの不具合によって機械でのチェックインができないらしく、乗客名簿を手作業でチェックし、荷物に張るクレームタグも手書きという状態であった。
 列は遅遅として進まない。大森さんは無事に飛びたったということで、この場にはいなかった。
 わたしは列に並びながら、肩に掛けてきたショルダーバッグの中身をチェックした。
 すると、あらっ。ipodがない。どうしたっけ???
 わたしはすぐに、モーテルの部屋のタンスにしまったままだったのを思い出した。急いでチェックアウトしてきたので失念しちゃったのである。
 ipodとか携帯って旅行中の厄介の種というか、ガンというか、泣き所だ。パリでもホテルの枕の下に置き忘れたし、アンボワーズでは携帯を枕の下に入れたまま帰国してしまったことがある。
 本当にドジとしか言いようがない。わたしは夫にタクシーで取りに行ってくれるよう頼んだ。いま考えれば自分が行けばいいものだが、モーテルのフロントで「I left something in my room.」と言ってキーを出してもらってと、わざわざ紙に英文を書いて夫に渡した。
 わたしは人の失敗はトコトン責め、自分の失敗の尻ぬぐいは人にさせる女なのである。(爆)
 夫が行っている間、列はゆっくりゆっくりと進んでいった。しかし、搭乗時間の7時28分は刻々と迫ってくる。
 普通なら、飛行機に乗り遅れる〜と焦ってしまうところだが、周囲には例のRVディーラーさんご一行や、ルイヴィルの日本企業から駐在任期切れで帰国する若い日本人男性(もちろん初対面)がいた。彼らと色々な話をしながら待っていたので、実はあまり苦にならなかった。
 ややあって、夫が無事ipodを回収して戻ってきた。それでもまだ順番がこないような状況だったので、取りに行って正解だった。(って、自分で行けよー)
 そうしている間にも、搭乗時間の7時28分は刻々と迫ってくる。
 カウンターに近づいてきたところで、やっと正確な状況が判明した。ルイヴィル発シカゴ乗り継ぎの国際便に乗る人は機械でのチェックインができず、わたしたちのようにシカゴ乗り継ぎで国内便に乗る乗客は可能なようだった。
 わたしたち夫婦と、すぐ後ろのRVディーラー一行までは機械でのチェックイン作業を自分ですることができた。それでも機械でクレームタグを発行することができないので、最終的にはチケットを職員に見せてタグを書いてもらって荷物を預けることになった。
 その直後、出発40分前を切ったためオンラインが使えなくなった。RVディーラー一行の次の乗客からは、完全手作業でのチェックインとなってしまったのである。
 わたしたちは手荷物検査とボディチェックに進んだ。ここでも靴を脱ぎ、ベルトをしている人はそれも引き抜いて金属探知機の下をくぐるので、非常に時間がかかる。
 発着ゲートに着いたときには、すでに出発時刻が過ぎていた。
 しかも、モニターで出発ゲートと時間を確認しようにも載っていない。まさか、もうすでに飛んでしまったとか・・・なんて考えて、最後の最後まで慌ててしまった。
 ゲートではまだ搭乗が始まっていなかった。そこでも10分くらい待って、結局飛行機に乗りこめたのは予定時刻から1時間30分も経った頃であった。
 今まで5分から30分遅れというのはあったけど、こんなに遅れたフライトは初めてだ。
 ようやく乗れるとあって、一安心。余裕こいて記念撮影するわたし。
 
 さよなら、ルイヴィル。
 1時間ちょっとでシカゴに到着した。すぐロス行きに乗り換えないといけないので焦って降りると、10時発のフライトが45分遅れになるという表示があった。
 出発ゲートで待っていると、出発予定である10時に飛行機から乗客が降りてきたので、このフライトも遅れていたようだ。やはり全国的なオンラインシステムの故障らしい。
 わたしたちはベンチに座り、初日に登録をしていたインターネット・サービスにログインしてネットをしたり、今日あった事柄をワードパットに書き記したりした。
 10時過ぎ、ようやく搭乗開始となった。遅れに対するイライラは周囲の人々やわたしにもない。
 国内線なのでエコノミー・プラス席はなく、このように狭い。
 ロサンゼルスまでは距離にして約3,200キロ、約4時間17分のフライトだ。これは短いような長いような微妙な所要時間である。パーソナルモニターがない環境なので、やはり長いかな。これはひたすら寝るモードと決めこもう。
 成田空港からグアムまで3時間30分なのだから、アメリカ合衆国という国がいかに広大か。これで一つの国家なんて欲張りすぎだわ。
 ちなみにシカゴからロサンゼルスを車で走るとなると、約30時間かかるという。おそらく時速120キロを常時キープし、無休憩で走った場合の計算だろう。
 考えただけでも腰痛と座骨神経痛になりそう。
 テイクオフした機体がぐんぐん上昇していくと、やがて霧に包まれて視界ゼロになってしまった。
 ロサンゼルスまで下界はほとんど見えず、着陸寸前まで雲の中だった。
 いよいよロサンゼルス国際空港に向けて着陸。突如視界が開け、ロスの大地が目に飛びこんできた。
 どうも天気が悪いようだ。
 空港の外に出ると、雨が降っていた。どんよりとした空はロサンゼルスではとても珍しい。
 おっと、アメリカ人はロサンゼルスをロスとは言わないので、ここからはL.Aと書くことにする。
 話は違うが、パームツリーがいかにもL.Aっぽい感じだ。

 次いで、Hertzレンタカーのオフィスに向かった。
 そこで予約しておいた車のキーを受けとり、駐車スペースへ。しかし、大森さんと夫がトイレに行ったり別の用事で不在となったので、わたし1人で車に行っていることになった。
 今回レンタルするのは、キャデラックの「ESCALADE SS」。「エスカレード」の意味は、「城壁を攻撃するためのハシゴ登り」もしくは「動く歩道」だ。
 「イタリア4都市の旅〜ミラノ編」にも書いているのだが、世界一のオペラ劇場・スカラ座の「スカラ」は、階段・梯子を意味する。「ESCALADE」という単語の中に「SCALA」が入っているのがおわかりいただけるだろうか。
 このエスカレード、派手なわりにはベンツよりレンタル料金が安いので、レンタカーとしては格好の対象と言えるだろう。束の間の成金気分を味わうことができる。
 飛行機が頭上の低いところをひっきりなしに降下してくる。
 わたしは運転席に乗りこみ、鍵を掛けて二人が来るのを待っていた。
 すると、突然窓ガラスを叩く男が現れた。
 わたしは驚いて、雨に濡れたガラス越しに相手を見た。
 アメリカ人とおぼしき20代後半から30代初めくらいの男性である。右手を軽く振って、わたしに何事か言おうとしている。
 ええ、なんなの!? と思いながらも、不思議と「強盗かも」という警戒感は湧いてこない。不用心かもしれなかったが、わたしは窓を開けて「Yes?」と応じた。
 彼は「これは君のレンタカー?」と訊いてきた。
 「えっ、間違ったのに乗っちゃったのかな?」とドキッとしながらも、わたしは「Yes」と答えていた。もちろん、渡されたキーでエンジンを掛けたのだから、間違っているはずはないのだが。
 「これ、ボクのレンタカーだと思うんだけど」と、男性は控え気味に言った。
わたしはHertzから渡された細長い黄色のカードを確認した。そこには車種の他、指定された駐車スペース番号が手書きで書かれている。それによると、間違いなくこの車だ。
 わたしは男性に「Here(ほら)」と言って、Hertzの書類を見せた。
 男性の方でも、同じ駐車スペース番号が記された書類を手にしていた。
 ダブルブッキングしたのか、単に書き間違えたのかはわからない。しかし、先に乗りこんだ者が有利なのは疑いのない事実だ。
 大森さんたちを待たず、先に来ていてよかった。
 そのうち、大森さんと夫が現れた。カーゴスペースに荷物を積みこんでいると、Hertzの職員もやってきて男性と話し始めた。
 運転席に大森さんが着き、わたしはナビゲーターとして助手席に。簡易カーナビ「NEVER LOST」の設定も完了して、出発準備完了だ。
 だが、窓の外には未だ男性が立っていて、職員となにやら揉めている。彼にしてみれば「キャデラック・エスカレードだ、うほほ〜い♪」という気分でやってきたのに、一足先に取られてしまった。他に同じものはないのかい、と交渉中なのだろう(と、勝手に想像)。
 わたしは彼に「Can we leave here?」と、(もちろんそんな義理はないのだが)いちおう許可を求めた。彼も快くうなずいてくれたので、わたしたちは出発し、公道へと走り出した。
 雨のロサンゼルス、なんだか寒そうだ。
 ここが映画の都となったのは晴天が多いから、というのは有名な話である。
 年間降水量は300ミリ程度。東京で最も雨量が多いのは台風が頻繁にやってくる9月で、200ミリ。砂漠並みに乾燥する12月から2月さえ合計150ミリも降っているのだから、いかにL.Aが雨の少ない土地かわかるだろう。
 気温は1年を通じて温暖だが、冬場はけっこう雨も多いらしい。朝晩は10度前後までぐっと下がり、上着が必要となる。
 しかし、ダウンジャケットのような防寒着を着こむ人はまったくいない。朝晩さえ我慢してしまえば、昼間はけっこう暖かいのだ。

 「Super 8 Motel」に到着した。ここはディズニーリゾート・アナハイム、つまりディズニーランドの本家というか元祖というか、世界最初のディズニーランドからほど近いところに位置するモーテルである。
 ディズニーランド周辺には高層ホテルだけでなく、こんな感じのモーテルが無数に点在していた。
 この「Super 8 Motel」はチェーン店で、同じL.A内にも同名のモーテルがいくつか存在する。またそれとは別に、見た目もさらにゴージャスなモーテルもいくつかあったが、料金が10ドルは高くなる。 
 エントランスの屋根は腐食によってボロボロになっており、改修工事がやりかけになっていた。
 おまけに奥の方へ行くと、かなりボロさが目立つ。
 それでいてプールなんかがあったりして(誰も泳いでいなかった)、しょぼい朝食を済ませた後などは思わずプールなんていらない、とつぶやいてしまった。
 どんなしょぼい朝食だったかは、次のページで。
 部屋の方はまあまあ小ぎれい。もちろんゴージャスではないけれど、必要最低限なものは揃った快適な部屋だ。
 そもそも、わたしはバスタブがあってタオルさえ付いていれば文句はない、そういう面ではけっこう安上がりな人間なのである。(他でお金かかるけど)

  
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