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牽引免許取得中!
9月8日(水)卒業検定

あっという間の5日間だった。後半の1日3時間はきつかったが、それでも充実していた。
今日は待ちに待った卒業試験である。牽引の卒検は水曜日と日曜日にしか実施されないので、これに落ちたら次は4日も先になってしまう。ぜったい、なにがなんでも今日、合格しなくちゃね。

卒検の待合室に行くと、青年が一人、座っていた。牽引の卒検の定員は3人と聞いていたが、どうやら二人きりのようだ。互いに挨拶もしなかったので、しばらく気まずい沈黙が部屋を支配する。
そこへ教官が入ってきた。
いままで一度も当たったことのない人だが、フロントにいるところはよく見ていた。どうやら責任者クラスの人らしい。

一通りの挨拶のあと、検定の手順を説明。トップバッターはわたしだそうだ。えっ、なんでよ、2番手が良かったのにぃ〜。
次いで、壁に貼られたコース地図を見ながらコースの道順を説明される。と言っても、その都度指示されるので、道順は覚えなくても大丈夫。そして良かったのは、方向転換が得意の右方向転換ということ。これは左方向転換になる日もあるということで、少しホッとした。もっとも、左だろうと右だろうと、自信はあったけど。

教官ともうひとりの受験生とともにコースに出、出発地点に立つ。教官が牽引車を持ってくるまでのあいだ時間があったので、青年に声をかけてみた。
「順番、あとの方で良かったですか?」
すると、「いやー、先の方が良かったですね」
という答えが返ってきた。わたしとは逆の反応だったので、なぜかと訊くと、「だって人の見てると緊張するじゃないですか」という。なるほどね。確かに先にやってしまった方が、緊張している時間が短くて済むものね。

わたしたちが立っている出発地点に、牽引車が来た。
降り立った教官に促され、わたしは運転席に乗りこんだ。助手席に教官が、真ん中に青年が座る。
椅子の位置を調整し、ミラーを直し、ギアを2速に入れる。後方確認して、出発。この後方確認は、絶対にやらなくては駄目。いくら「わたしゃ視野が広いから、後ろを見なくてもちゃんと確認している」と思っていても、フリだけでもいいからちゃんと後ろを振り向くこと。ミラー確認だけでは減点されます、大げさなくらいに後ろを振り向きましょう。

さて、教官の指示で右に曲がって左に曲がって、、、、と走ってるうちに、一つ失敗があった。ミッション切り替えをしてアクセルを踏むと、ガラガラ・・・という音がしたのである。
2速から3速に上げた際、うっかり5速に入れていたのだった。慌てて3速に戻したが、ちょっとうろたえてしまった。

が、これはどう失敗しようが減点対象にはならないと聞く。
教習中、スピードが出たら4速にしていいよ、と言われたが、どうせすぐスピードダウンしてシフトダウンしなくてはならないんだ。そっちに気を取られて、荷台を乗り上げでもしたら大変。
シフトチェンジは無理にしない方が無難である。

次にクライマックスの方向転換となった。
車庫に見立てた小さなスペースを右に見て、車体をまっすぐに寄せていく。右の路肩とのスペースは50センチがベスト。このとき窓を開け、車庫に障害物などがないか確認することも忘れずに。これも忘れると、減点対象です。

そして、左に半回転ハンドルを切り、荷台を車庫スペースに入れていく。車庫の手前側の角をタイヤが気持ちのいい角度で入っていく。このときの角度、距離ですべてが決まると言っても過言ではない。よしよし、いい線いってるぞ。
荷台の角が目印地点に差しかかったので、ハンドルを逆に回す。約3回転一杯までまわしきり、少し戻す。車体をまっすぐに起こしつつ、荷台を車庫スペースに入れていく。

すると、なんと・・・。これ以上ないというくらい車庫の中央に、まっすぐ入ったではないか。いままでやった中で、最高なできばえ。あまりに完璧な車庫入れに自分自身、惚れ惚れしながらコースに出る。
その後、S字もなんなくクリア。

最初の出発地点に戻り、わたしの番が終了。いったい何分やったのかわからないくらい夢中になっていた。たぶん15分くらいだろう。4輪などの教習時間と重なるため、合流でちょっと時間を消費してしまうのだ。
運転席から降り立ち、はあ〜っと深呼吸。やった、やった、うまくいった。とっても晴れ晴れとした気分である。

さあ、次は青年の番だ。わたしは鼻歌でも歌いたいくらいご機嫌になって、でも、ちょっと青年のことを案じつつ真ん中の席に着いた。きっとわたしが運転している間、どきどきしてたんだろうなぁ。

発進した。とっても慎重な運転である。以前、女性の教官が「女性の方が思い切りのいい運転をする。男の方が優柔不断」と言っていたのが思い出された。
ただし、この青年、信号のある交差点で、対向車が来ているのにもかかわらず右折してしまったのは失敗。ちょっとした減点で済む程度だけど、こういった減点が重なれば落第してしまいます。普段の運転がついつい出てしまいがちなので、注意しましょう。

で、この青年の車庫入れだけど、思いっきり曲がって入っていた。「おほほ〜わたしの方がうまいじゃん♪」と思ったけど、ヘッドと荷台がまっすぐ入りさえすればOKなので、ここは無事にクリア。
他に減点対象になる事柄もなく、つつがなく終着地点に到着。トラックを降り、最初の待合室で待機することになった。
青年、「もらったでしょう」と会心の笑み。わたしもホッとして、教官の到着を待った。

10分後、採点を終えた教官が現れ、「お二人とも合格です」と嬉しい結果発表となった。
そのあと、ひとりひとり論評されるのだが、わたしは「後ろを振り向いての確認が足りない」との指摘を受けた。結構やっていたつもりだが、どこかで忘れていたらしい。
青年は、やはり「交差点で対向車の走行を妨害した」と指摘されていた。わたしたちはこの2点くらいで、他に減点対象もないようだった。シフトチェンジで5速に入れてガラガラ音をさせたことも言及されなかった。

あとは、免許センターに持って行く書類(卒業証明書、写真を貼った申請用紙)の交付を受け、アンケートなどに記入して終わり。
検定中止となる事柄

■路肩に乗り上げる
路肩に少しぶつかる、あるいは擦る程度なら大丈夫。乗り上げそうになったときは落ち着いてバックし、ハンドルを切って修正すれば減点にならないか、軽い減点で済む。完全に乗り上げ、突っ切ってしまったら検定は中止となる。
牽引車の場合、荷台が後からついてくる形になるので、意外とカーブの内側をいっていることがある。直角の曲がり角はもちろん、緩やかなカーブでも路肩乗り上げしやすい。大回りを心がけましょう。

■方向転換で3回以上、やり直した場合
まっすぐ入らないとき、3回までならやり直しOK。それ以上やり直したら、失格となり中止。

■方向転換のバック時、うしろの車止めにぶつかる
これも検定中止。後ろの状況がよくわからない場合は、降りて確かめに行ってもOK。

■道路の左側にある白線を踏む
路肩の石がわりの白線は、歩行者などが歩くスペースに見立ててある。そこを踏むと路肩乗り上げと同様になり、即、検定中止。

■「一時停止」違反
交差点や踏切の一時停止地点で停まらないと、やはり検定中止。1秒しか停まらないというのも駄目。3秒以上、しっかり停まること。

減点対象なる事柄について
■発進の際、右左折の際、とにかくいろんな状況下で、後ろを振り向いての後方確認は重要。
■踏切の前で一旦停止はもちろんだが、窓を開けて確認作業をしないといけません。この際、大げさなくらい首を左右に振って確認を。
■交差点で合流する際は、視界に他の車両が一台も入らなくなるほど待った方が賢明です。一般道路での、これくらいなら入っちゃえ的な感覚で合流すると、減点されます。優先車両にブレーキをかけさせるような合流は走行妨害とされ、減点対象です。
■同様に、黄色信号になったら交差点に進入しない方が安全。一般道では、まずいかなと思ってもついついやってしまいがちな事柄でも、卒検では慎んだ方がベスト。
■判断が特に難しいのは、合流した車線の対向車側について。牽引車は大回りしないと角を曲がれないので、どうしても対向車線にまでヘッド車がはみ出しがち。その際、対向車と鉢合わせしてしまうと、減点となります。とにかく焦らず、待ちに待って何もいなくなるまで合流を待つこと。

方向転換(車庫入れ)のコツ
わたしが初めて方向転換をしたときの教官は、荷台の角が目印のポールの3番目と直線に並んだら・・・などと、わかりやすく教えてくれ、その後はその目印を指針にやってきた。が、教官によってはそうしたマニュアル的な教え方を嫌い、自分の感覚で覚えることを期待する人もいる。

そういう教官に当たった場合は、自分で目印を見つけるよりない。例えば、運転席から見えるタイヤのスジの数。荷台の角とポールの位置。車庫スペースの路肩の石と、荷台の線。といった具合である。

車庫入れは、ヘッド車と荷台の角度を45度を保って入れていくのがベスト。そのベストな状態の時、後ろのタイヤのスジが何本見えるかとか、荷台の角がポールの何番目に来ているかということを、覚えておくのです。

「もう一回、左方向転換をやりたい」と言うと、教官はリクエストに応じて何回でもやらせてくれます。ベストな状態のタイヤの見え具合、荷台の曲り具合をよく覚えておきましょう。

いかがでしたでしょうか。トレーラー・メーリングリストではいきなり免許センターに行って受験するパターンが流行っているようなので、上記の点を気をつけて、あとは方向転換の練習をしておけば、何回かの受験で合格するのではないかと思います。わたしは緊張するのが苦手なたちというか、緊張するシチュエーションを極力避けようとする性格なので、教習所に通いました。
予算の都合がつきさえすれば、とりあえず教習所に通うのがベストではないかと思います。教習所は最短の教習課程で一発合格させてくれようとするので、免許取得への最短距離であることは間違いありません。
でも、今まで750kg以下のトレーラーを牽いていて車庫入れもバッチリ、自信があるという方はぜひ免許センターでの一発合格に挑戦してみてください。

石川県でキャラバンMLの全国大会が開かれたとき、初めてグランドサーベイヤーを牽いて走りました。以前、ポルト7を牽いていた経験から、ほぼつつがなく走行できました。でも、帰りは上信越道でハンドルを握ったのですが、とても怖かったです。上信越道は上り下りが激しく、カーブがキツくて見通しが悪いので、非常に難関なコース。下りでスピードが出ているときに突然渋滞に出くわし、急いでブレーキを踏まないといけないシチュエーションが何度かありました。停まらないと追突してしまうし、でも急激な制動はトレーラーの制御不能を招くし、緊張して心臓が何度もバクバクしました。
でも、とにかく落ち着いて、落ち着いて、と自分に言い聞かせ、事なきを得ました。でも、けっこう怖かった〜。




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