*リス村
 うちのパパを初めとする釣り好きな面々は、朝5時に起きて釣りに行ってしまった。残されたのは議員の長男、事務局長の孫、うちの娘の3人に、商工会メンバーであるおじいちゃんが2人。
 わたしは昨日から、リス村に子どもたちを連れて行く約束をしていた。おじいちゃんたちも一緒に行くことになったので、浅海館からお借りした車に乗って9時ちょっと過ぎに浅海館を出発した。
 リス村へのルートは、昨日のうちに標識を見て確認済み。そうでなくても、ここ大島の道路は比較的単純である。まったく迷うこともなく、わずか10分足らずでリス村に到着。
 朝の9時15分ということであまり人気もなく、ひっそりと静まりかえっていた。
 放し飼いされているリス広場を上から見たところ。赤いトタン屋根の奥が入り口で、ゲートからリスが脱走しないよう二重になっている。
 管理人のお兄さんにお金を渡し、キルティングの手袋とヒマワリの種をもらう。
 中に入ると、ふわふわした尻尾のリスたちがわらわらと集まってくる。管理人さんによると、2年かけて餌付けの訓練をしたのだそうだ。
 手袋の上にヒマワリの種を乗せると、直接とって食べる。その姿はとても愛らしく、心が癒される。が、しかし・・・。
 かなり慣れているリスたちは、堂々と人の体に登ってくる。気がつくと、肩の上やら背中にまでよじ登られている。
 手乗りリスどころじゃない、肩乗りリスである。
 でも、ちょっぴり臭いお尻をこちらに向けてエサを食べる姿は、やっぱり愛らしい。
 子どもらはポケットに入れたエサを奪い取られたり、袋ごとひったくられてしまったりしながらも、ぎゃーぎゃーと楽しんでいた。
 子どもだからとナメられているのだろうか。日光のひったくりサルに匹敵する強引さだが、可愛いから許せちゃうかな。
 エサがあっという間になくなったので子どもに200円持たせて買いに行かせたら、お兄さんがおまけして3袋くれた。
 リスのかわいさを100%堪能し、次はウサギ広場へ。   10月になると三原山の噴火に備えた「うさぎの避難訓練」というのを見せてくれるそうだ。ここでもエサを1コ100円で購入し、ウサギにあげる。
 ウサギも可愛いのだが、リスに比べると大きいせいか、娘はちょっと怯え気味。「乗っかかられて嫌だった」と言って、エサを2皿あげただけで早めに出てしまった。リスだって乗っかかられたのに、やっぱり大きいと怖いようだ。
 またリスの所に戻りたいと言うので、みんなで再びリス広場に行くことにした。
 戻ると、管理人のお兄さんがサツマイモのふかしたのを食べていた。本当に暇そうだ。
 お客は他に男性ばかりのグループが1組、ウサギ村にいるくらい。
 お兄さんは子どもたちにお芋を分けてくれ、食べ終わると中に入れてくれた。
 説明によると、ここでは自然繁殖はさせておらず、新しく山から捕まえてきて餌付けさせるのだとか。赤ちゃんが生まれても子育てする環境を整えていないので、育たないのだそうだ。赤ちゃんから訓練するより、大人になったのを捕まえて訓練した方が早いとも言っていた。
 今度はわたしは餌やりをせず、手袋もしていなかった。すると、ゲンキンなリスたちはあまり近寄ってこない。
 足下にパーッと走り寄ってくると顔を上げてこちらを見る。で、手袋をしていないのでエサを持っていないと判断しているのだ。が、中にはおっちょこちょいなのもいて、ときどき体によじ登ってきてエサをもらおうとしたりして。
 あまりに可愛いので、バックに忍ばせて持ち帰りたいものである。大事に飼えば10年は生きるそうだ。(本当にしちゃいけませんよ)
→ちょっと怪我をしているリスもいる。おとなしそうに見えるが、けっこう喧嘩もするらしい。
 最後にまた種を追加購入しようとしたら、今度はお兄さん、お金を受け取らず、職員用のエサ缶からどばーっと子どもたちに渡してくれた。

 宿に戻ってしばらくすると、釣り組一行が戻ってきた。
 みやげ話を聞くと、浅海館のご主人が手配してくれた釣り船で沖まで出たものの、うちのパパは船酔いで早々にダウン。
 それでも4匹釣り上げたが、そろそろ帰りたいと言ったところ、船長さんに叱られたという。
 そりゃそうだ。船長さんだって、浅海館のご主人にたくさん釣らせてやってと託されたお客を大した釣り果もないまま早々と帰したら、沽券に関わるというものである。
 たくさん釣れる所を探しまわってくれたというのだから、結果はかなりの大漁。
 わたしはお刺身を食べる一方で現物を見ていないが、船長を含めて5人が30匹以上の魚を釣ったそうである。
 釣り上げた魚を宿の方で調理してくれている間、ご主人が用意しておいてくれたイサキの塩焼きがでてきた。
 皮がぱりっ、中がしっとりと焼けた調理法もうまいのだろうけど、味がとにかく良かった。
 本来は魚の焼いたのは身がパサパサするから嫌いなのだが、このときばかりは味の良さに、思わず1匹半もたいらげてしまった。
 上の画像が、うちのパパがげろげろになりながら釣った魚の一部。名前は、えーと。メモまでしたのにそれをなくしてしまい、忘れてしまいました。済みません。

 昼食後、すぐにチェックアウトできるよう荷物をまとめておいてから温泉へ。で、帰ってきてから、ちょっとお昼寝。ビールばっかり飲んでるから眠くなっちゃうんだな、これが。と言いつつ、また飲む。
 そして3時も近くなってきたので荷物をまとめて宿を引き払い、マイクロバスに乗りこんだ。
 こういう民宿に泊まるのは初めてだったが、心を砕いたもてなしに感謝。
 午後は雨模様だった。港に着くが、船はまだ来ていない。
 ロビーで待っていると、リス村で出会った男性二人とばったり遭遇した。どこに泊まったんですか?という話になったので、浅海館を宣伝しておいた。同じような料金で、彼らはペンションに泊まったのだそうだ。
 15分ほど遅れて船が到着。風雨が強く、波が高いための遅刻らしい。傘を差し、重い荷物を持った状態で埠頭を歩くのは結構つらい。船はいま見える白いのの、さらに向こうだった。
 船に到着。行きと同じ超高速船ジェットフォイル「愛」号である。
 帰るときの天候こそ悪かったが、観光・釣りともに雨には降られず、運には恵まれた。
 それにしても、大島は素晴らしい島。東京から近いところにこんな別天地があるとは思っても見なかった。
 冬でも霜が降りないというこの島に、老後移住してくる人も多いそうである。わたしも寒さに弱いので、老後は大島で過ごせたらいいなあ、と思った。
 船に乗りこむと、またまた爆睡。気がつくと、なんとレインボーブリッジが見えていた。ああ、綺麗・・・。
 子どもたちの方を見ると、なぜか1人増えている。あれは誰だ? どうやら子どもたちは一睡もせず遊びまくり、友達づくりに励んでいたらしい。たくましいなぁ。
 さあ東京に到着した。観光してるときと、温泉に行くときと、食べているとき意外は寝てばかりいたが、とっても楽しい旅行だった。
 小さな島だが、見所もいっぱい。来年の椿祭りの時に、ぜひもう一度行けたらと思います。

利用した温泉
 御神火温泉センター 元町浜の湯
 大島温泉ホテル

おしまい。
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