7日目 帰国へ 
 ローマの空港は一般的には「フィウミチーノ空港」と呼ばれている。別称は「ローマ・レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港」だ。
 ミラノの「マルペンサ空港」は覚えやすいが、「フィウミチーノ」はちょっと。どうせなら「レオナルド・ダ・ヴィンチ空港」に統一してほしいものだ。
 建物前の噴水にはダ・ヴィンチの名前が刻まれていた。
 わたしたちはかなり早くに到着したので、チェックイン・カウンターはかなり空いていた。
 土産物などでわたしたちのスーツケースはだいぶ重量オーバーになっており、追加料金が心配されたが、職員は意に介さずそのまま荷物を奥へと移動させていった。団体客だと少々の超過にも目をつぶってくれるのだろうか。
 わたしたちがチェックインを済ませた直後、一体どこからわいたのかと思うくらい大勢の日本人が現れた。
 添乗員さん情報では専門学校の卒業(修学)旅行だとか。うちの息子が着ているのと同じようなジャケットを着た男の子たちが70人くらいどよどよと押し寄せ、圧倒される。
 添乗員さんは、このような団体とかち合って時間がかかることを危惧していたらしい。わたしたちのツアーの中には免税手続きをする人もいるため、こんな団体の後ろに並ぶとなると相当時間を取られてしまう。
 なにしろイタリア人は仕事が遅いので、添乗員さんとしては気が気じゃないらしい。
 ともかく70人の専門学校生よりチェックインできてラッキーだった。
 免税手続きの後は手荷物検査。これまた長蛇の列で、すべてのカウンターがオープンな状態。たくさんの行列ができていた。
 わたしはコンタクレンズ用の生理食塩水や化粧水などの液体類を透明のジッパー袋に入れて、手荷物にしていた。成田発のフライトではこれはしなくてもOKだとのことだったが、イタリア発のフライトではジップロックに入れ、手荷物から出して検査を受けなければならない決まりになっている。
 (※2007年3月1日より日本でも透明ビニールに入れて検査を受けるようになりました)
 これをしないと液体品は没収される。チーズやマスカラなども不可なので(空港内の免税店で購入したものはOK)、ご注意を。
 そんなんで検査はかなり厳しい。
 イタリア人とも思えない真面目さできっちり取り締まっている模様で、行列はなかなか進まない。ペットボトルの水は当然没収されるので、あちこちで水を一気飲みする姿が見られた。カウンター脇のゴミ箱には、ミネラルウォーターのペットボトルがたくさん入れられていた。
 ようやく搭乗ゲートに辿り着いたが、なんでもケータリング業者がストライキを起こしているとのことで、搭乗は40分くらい遅れてしまった。
 ケータリング業者とは食事を提供する業者のことだが、搭乗してみると座席のテーブルは汚れ、ポケットの備品も十分に補充されていなかった。
 やれやれ。アリタリアは赤字だと聞いていたが、こうもひどいとは。もう二度と乗らないぞ。
 でも、あとで調べたところ、イタリアに行くにはJALとアリタリアとのコードシェア便しかないことが判明。どっちにしても赤字企業の便に乗らないといけないみたいなのだが、イタリアにはまた行きたいと思っているので、別の航空会社で乗り継いでいくかどうか思案のしどころである。
 出発は遅れたが、食事はちゃんと出てきて一安心。とにかく今はストライキ・シーズンなのか(日本では5月だが)、初日のガイドさんはスト、ストと、ストばかり気にしていたが、最後の最後にストの洗礼を受けたわたしたちだった。
 でも、そんなイタリアでも大好き。フィレンツェの美しい街並みを再びこの目にするため、再びアリタリアに乗る日もあるだろう。
 でも、どうかストライキはもうやらないでね。


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