フィレンツェ観光 
フィレンツェへ
 午後2時半過ぎ、ヴェネツィアを出発したわたしたちのバスは4時間後、フィレンツェの市街地に入った。
 ここでも観光税を支払う手続きを済ませ、ホテルに向かう。が、道路がもの凄く混んでいて、なかなか進まない。
 ホテルに到着したのは7時近く。
 なにせ冬だから日が暮れるのは早い。これが夏だったらまだ明るくて、すごく得した気分になるのだが。
 このホテル、非常に広い敷地を有していて、バスが横付けされたこちらの道路側からだと、建物までちょっと遠い。
 ロビーで添乗員さんがチェックイン中。
 なんでも16世紀の建物を改修してホテルにしてあるそうで、かつては修道院として使われたこともあるという。
 価値のほどはわからないが、ロビーにはこれだけの美術品が飾れている。
 
 なんと、「最後の晩餐」のフレスコ画まで。作者不明。
 エレベータホールにも彫像を始め美術品が置かれていた。夜はちょっとビビル。
 このホテル、本館と新館?とに分かれていて、わたしたちは新館の方に部屋が割りあてられた。
 鍵を受けとり、他の人たちと一緒に中庭を通って新館へ。本館の部屋になった人は中庭を通らず、本館に向かっていった。
 このホテルの変わっている点は、鍵についている部屋番号の数字がそのまま階数を表さないことだ。
 「301だから3階とは限らないので、まず玄関にある案内板で自分が何階なのか確認してください」
 と、添乗員さんに言われていたにもかかわらず、わたしたちはその案内板をうっかりやり過ごしてエレベータ付近でウロウロしてしまった。
 こいつらはどうも心もとないと思われていたのか、わたしたちの身を案じた添乗員さんが追いかけてきた。
 「ほら、ここの表でまず確認してくださいって」
 Mさん、ドアの所で言う。あらら、叱られちゃった。
 でも、気づきにくいよ、その表。
 それにしても、なんで301が3階じゃないんだろう。301が4階で310が3階だったりして、わけがわからない。 

 ともあれ部屋に入る。
 ドアからちょっとL字型に曲がった通路を曲がるとベッドルーム。これがまた広いので驚いてしまった。
 しかも、これまでどのホテルでも絨毯敷きだったのが、こちらは冷く固い床のまま。広くて床が冷たいせいか部屋がなかなか暖まらず、ちょっと肌寒く感じた。
 しかも、クローゼットかと思って開けた扉の中は、なんとキッチンになっていた。
 これはびっくり。まるでコンドミニアムだ。自炊しながら何日でも滞在してくださいということだろうか。
 冷蔵庫にはなにも入っておらず、そのかわりテーブルにミネラルウォーターのボトルが一本置かれていた。
 バスルーム。日程表には「フィレンツェのホテルはシャワーのみになる場合があります」と書いてあったので覚悟していたが、ちゃんとバスタブ付きで安心した。
 しかし、熱いお湯を張って入浴したもののなかなか体が暖まらず、出ると肌寒さを感じた。これがシャワーのみだったらもっと寒かっただろう。お風呂があってよかった。
ディナー
 荷物を置いて、再びロビーに集合。添乗員さんに率いられて、夕食を食べにリストランテに向かう。
 お店は縦に細長い構造で、わたしたちの席は一番奥。
 メニューは野菜のスープと、ビステッカ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)だ。
 食事があらかた終わった頃、突然、流しのギター弾きが登場。そして、Kさんの奥さんだけにケーキが運ばれてきた。
 ギターのお兄さん、「Happy birthday to you〜♪」と歌う。
 そう、福岡県から来た新婚カップル、Kさんの奥さんが今日お誕生日だったのです〜。
 そして、添乗員さんからプレゼントが渡された。ご主人と相談して決めた品物だそうだ。
 誕生日にツアーに参加するとこういうメリットがあるのか。いいなあ。
 それとも添乗員さん次第なのかしら。
 なにはともあれ、おめでとう。そして、お幸せに!


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