3日目Prat1 カゼルタ宮殿 |
朝8時、朝食を済ませたわたしたちはトランクをバスに詰めこみ、ホテルを出発した。行き先はカゼルタの宮殿。ここも王宮と庭園が世界遺産に登録されている。
途中、紀元前4世紀にロ−マ街道の第1号として造られたアッピア街道が窓から見え、歴史ロマンに浸る。「すべての道はローマに通ず」という言葉は、このアッピア街道から生まれた。
カゼルタ宮殿はナポリから約30キロの距離。添乗員さんに言葉によると、「海から近いナポリの王宮はいざ攻め込まれたら逃げようがない。どこか内陸の安全な土地に宮殿を建てよう」という立案の元、ヴェルサイユ宮殿やマドリードの王宮に対抗して建てられたという。実際のところは王様の狩りのための宮殿として使われることが多かったそうだ。
ちなみに映画「STAR WARS〜EPISODE1」に登場した、惑星ナブーの女王アミダラの宮殿として使われているという。実際にロケに使われたのか、内装のデザインがコピーされただけなのかは不明。どこらへんがアミダラ女王の部屋だったのか、あまり覚えていない。あとでもう一度、映画をよく観ておかなくては。 |
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カゼルタに到着。立体駐車場にバスを入れ、歩いて宮殿へ向かった。
イタリアのヴェルサイユと称されるだけあって、なるほど華麗。だが、手前の工事現場みたいなビニールテントはいただけない。せっかく豊富な文化遺産に恵まれたイタリアなのに、周辺の美観を重んじないようなのは非常に残念だ。 |
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白いビニールシートで仕切られた通路を歩き、宮殿前に至る。イタリアの車はびゅんびゅん飛ばすが、手を挙げて渡ろうとすると、けっこう停まってくれる。ガイドさんも入れて23名のツアー客が一斉に道路を渡る。 |
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正面玄関。ヴェルサイユに例えられるにしては門構えが寂しく、ちょっと期待はずれ。
後でわかったのだが、こちらはどうやら裏門らしかった。正面は反対側の、庭園のある方みたいなのだ。 |
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柱の陰から今にもドレス姿の貴婦人が飛び出してきそうな、情緒満点の柱廊。ここで否応なく期待がふくらんでいく。
この宮殿は18世紀、ナポリ王国のカルロ7世(スペイン王カルロス3世)が建てたもので、完成は1852年。20年あまりも年月を有している。1200室ある壮大な宮殿で、ヴェルサイユ宮殿をお手本にしたという。 |
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設計したのは、舞台美術家出身の建築家ルイジ・ヴァンヴィテェッリ。そのせいか柱廊や階段には劇的な舞台効果があり、なんだか映画か舞台を見ているような気分になってくる。
左はヘラクレス像。 |
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豪華絢爛な大階段を昇っていくと、ライオンの上にまたがったカルロ7世が出迎える。左右には女神像。天井の絵も見事だ。 |
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階段に置かれた、ちょっと困り顔のライオン。
「なにかご用ですか〜ぁ?」みたいな顔をしている。 |
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階段を登って最初の部屋。おお、これまた豪華絢爛! と感心していたら、ここは衛兵の控えの間なんだと。ふえ〜〜〜。
そのため、よく見ると床は大理石張りではなく、ちょっと手を抜いたようなタイル張りになっている。
それでも天井や壁の装飾はやっぱり豪華にして繊細。さすが、ブルボン家の宮殿だ。 |
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次は「アレッサンドロの広間」。アレクサンダー大王の絵が描かれているため、そう呼ばれている。 |
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壁のレリーフに惚れ惚れ。半日ほどぼーっと眺めて過ごしたいくらいだ。 |
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ここは王の謁見の間。向こうの端にあるのが王様の椅子だ。玉座にしては地味かなとも思ったが、とにかくどこもかしこも、もうひたすらきんきらき〜ん。
下の絵は、王と王妃がこの地にやってきて、ここに宮殿を建てよ。と杖で示している絵なんだそうだ。 |
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きんきらきんのテーブル。わたしはこういう光りものに弱い。 |
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戴冠式の様子を描いた絵が飾られた部屋。 |
ここは「春の間」。全体が春のモチーフによってデザインされ、特にベネチアン・ガラスのシャンデリアは春の花で彩られている。 |
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王族の肖像画が掛けられた鏡周辺。 |
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次の「夏の間」。夏らしい爽やかさに溢れている。中国製の蒔絵も素晴らしい。 |
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次の間にあった王のベッド。旅の途中、天然痘で亡くなった王の亡骸が寝かせてあったもののレプリカだそうだ。本物は、病原菌が染みついているとされ、燃やされたとか。
足が突っかかりそうな、短いベッドだった。昔のイタリア人は小柄だったんだな。 |
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鳥かごの底部には時計が。粋で面白いアイデアである。 |
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秋の間。秋の実りがモチーフの部屋。 |
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冬の間。 |
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ビリヤード台のあるプレイ室。下2枚は図書室の画像。ここでお掃除のお姉さんが二人でモップがけをしていた。が、木の棒に雑巾をくっつけただけのような雑な造りのモップ(とも呼べないような器具)で床の上をバタバタと払うだけで、ちゃんと拭いていない。ただ埃が舞い上がるばかりで埃アレルギーのわたしはもう窒息寸前。ハンカチを鼻と口を当てて、さながら避難訓練状態だった。こういう雑なとこ、イタリアだなぁ・・・と思った。 |
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最後に、キリスト生誕を表した世界最大のプレセピオが展示されていた。
ローマ・カソリックであるイタリアではクリスマスツリーはあまり飾らず、こうしたプレセピオを飾ってキリスト生誕を祝うのだという。 |
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部屋を一回りしてくると、大階段の後ろ側に出てくる。ライオンに乗ったカルロ7世像を背後から見たところ。 |
宮殿内の見学を終え、庭園の側に出た。やはり建物としては、こちら側がメインらしい。
遠すぎてはっきり写っていない庭園が、延々と3キロ先まで続いている。
時間があれば散策したかったが、わたしたちのツアーではその余裕はなかった。少しだけ開いた時間を利用して馬車に乗った人たちもいたが、サユちゃんとわたしはそれを諦め、宮殿内にあったカフェでのんびりお茶して待つことにした。
あまりに広すぎて自分の足で歩く自信のない人は、馬車に乗るとよい。2ユーロから乗れる。
わたしたちが来たときは午前のいちばん早い時間帯だったためか(朝の8時半について、開場を待ったほどだ)、他の日本人ツアーもおらず、とても空いていた。出る頃には小学生の社会科見学の一行がやってきて、大変な騒ぎになっていた。
混むときは入場制限がかかるくらい混む場合もあるので、できれば空いている朝イチを狙うのがよいだろう。 |
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これがイタリアの小学生たち。1年生から6年生まで全校揃っての出動か!? と思うほど、小さいのから大きい子たちまで大勢いた。よく肥えた子が多いのは、さすがイタリア。
はにかんだ笑顔で手を振ってくれる子もいて、可愛い。 |
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