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数ある温泉施設の中でここに目を付けたのには、ちょっと理由がある。
数ヶ月前、弊サイトの掲示板に早稲田温泉からの書きこみがあったのである。
「当温泉は全浴槽が掛け流し、加水・加温なし。ぜひリンクしてください」と、とっても自信満々な内容であった。
HPを拝見すると、確かに掛け流しで良い温泉らしい。しかし、行ってもいないのにリンクすることはできないので、いずれ伺って実際に入浴してから記載させていただきますと返答しておいた。
で、その「いずれ」が、今日になったというわけである。 |
駐車場に乗用車を入れると、「駐車場は狭いわね。車の数も少ないし」という印象をまず抱いた。この大きさではキャブコンならともかく、少し大きめのクラスAなどはちょっと厳しい。
日曜日の夕方という、普通なら車が溢れかえるほど混雑していそうな時間帯にもかかわらず、妙に少ないのも拍子抜けだった。
外観は新しく、玄関も気の利いた装飾だ。中に入ると、まず二人の小学生が目に付いたが、これはスイミングスクールの生徒らしい。
それ以外は極端に人が少なく、ひっそりとしている。
その理由はお金を払う段階になって判明した。
入浴料がなんと1,300円だったのである。ナルホド、この料金なら空いているのも納得いく。そう思って脱衣所に入り、浴室へ。 |
2つに区切られた大浴槽がでんと鎮座まします内湯はたいそう空いており、平日の昼下がりみたいな静けさが漂っていた。
透明度がほとんどゼロといった茶褐色のお湯が、どぼどぼと注ぎ込まれている。大量投下といった状態ではないが、確かに掛け流しだ。
湯温は、右側が少し温めで、左側が少し熱め。温めが好きなわたしは迷わず右側の浴槽を選んだ。
しばらくして、静けさの理由がわかった。スーパー銭湯に必須のジャグジーがないのである。
一箇所、さら湯の浴槽にジェット噴射があるものの、ボコボコいうほどの音ではない。だから静かなのだ。
静かなのはとてもいいことだ。ジャグジーが好きな人もいるが、わたしはあまり必要性を感じない。
よい温泉さえ満たされていれば、それだけで十分なのである。
だから、ここの「お湯だけで直球勝負!」みたいな姿勢には好感が持てる。
それにしてもどうでしょう、このこってり濃さげなお湯ときたら。まるで味噌汁みたいな色だ。
味もしょっぱーい、塩辛系。肌触りは指がキシキシする感じ。それもそのはず、お湯の中にはパウダー状の細かな湯の花がたくさん舞っていた。 |
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露天風呂の中央には半月状の細長い浴槽がでんとあり、その向こうに岩風呂、さらに2つの壷風呂が並んで置かれていた。
男湯の方は露天のメインが岩風呂になっているらしい。
壺湯は最初2つともふさがっていたが、そのうち空いて、いつでも使えるようになった。
メイン浴槽は掛け流しでも壺湯は循環もしくは水道水という所が結構あるが、ここはもちろん掛け流しである。壺湯が掛け流しだと、全部がわたしだけのお湯♪ という感じになって嬉しいものである。
お湯が塩辛系だけあって、とても暖まる。
しかし、同じ系統の「湯の郷 白寿」がその時はぽかぽかするのに、湯上がり後すーっと足元から冷えてくるのと浴後の感覚が似ているような気がする。
ここを出た後お寿司屋さんに行ったら、寒くて寒くてたまらなかった。
家に帰ってもぽかぽかが持続するという意見もあるようだし、相性もあるのだろうか。わたしは茶色の塩辛系は暖まらないことが多いような気がするのだが。
それはともかく、この早稲田温泉が強気の料金設定のお陰で空いているのは逆に大変な魅力でもある。小さな子ども連れのファミリーは敬遠するのだろう、子どもがいなくて静かなのもよい。 |
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洗い場は一つ一つ仕切られているし、脱衣所の化粧台も一人分ずつ三面鏡のような造りになっていて、配慮が行き届いている。綿棒、化粧品、ブラシなども置かれており、入浴料にバスタオル、フェイスタオルもつく。
多少高いとは思うが、それに見合うだけのクオリティ、混雑していない点などは大いに魅力的である。
しかし、ロビーの一部の照明が消されていて、どこか閑散としていたような雰囲気はマイナスだ。なんとなく寂れたような印象を感じてしまう。
だからといって音楽をガンガン流すような騒々しいのも嫌だし、これはこれで穴場的な感じだ。
なにより毎分300リットルの湧出量で全浴槽掛け流しは立派。これからも頑張っていただきたいし、ぜひまた訪れたいと思っている。 |