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安房トンネルを抜け、鋭角に右に曲がったところにある「ひらゆの森」。山里らしい雰囲気が魅力の宿泊施設だが、気楽に日帰り利用もできる。
わたしは夜と次の日の朝、二度にわたって利用したが、いずれも大変な利用者数だった。徒歩圏内に平湯キャンプ場があるので、とても人気がある。キャンプ場の受付で100円引きの割引券が販売されているため、キャンパーの多くが「ひらゆの森」を利用する。
メインとなるエントランスとロビーの建物は築300年の古民家を移築したもの。館内はすべて畳敷きとなっている。 |
平湯温泉の発見は古く、戦国時代にまで遡る。
武田信玄配下の武将、山県昌景の軍勢が飛騨を攻めたとき、老いた白猿が乗鞍岳のふもとから湧き出る湯だまりで傷を癒すのを目撃した。峠越えにより疲労しきっていた軍勢をこの湯に浸からせたところ、回復したという謂われがあるそうだ。
奥飛騨温泉郷の中でもっとも古い歴史を持ち、また温泉郷最大の温泉地でもある。 |
黒ずんだ色に変色した木造の浴室は、なかなかよい雰囲気だ。
お湯はやや青みがかった白濁硫黄泉で、香ばしい硫黄臭がする。酸っぱくなくて、わりとマイルドだ。思わず、鳴子温泉の鳴子観光ホテルの正統派硫黄泉を思い出した。
掛け流しだが、残念なことに加水している。湧出量は毎分373リットルと、それほど多くはないのだ。
そのためお湯の特徴も薄まってしまっており、唯一残念な点である。 |
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露天風呂に出てすぐ脇に、大きな釜風呂が一つ置かれてあった。
露天風呂は縦に細長い構造で、こぢんまりとしている。思っていたよりも狭いという印象だ。
浴槽は白濁していて熱いのと、比較的ぬるめで透明、大きな湯の花がワシャワシャ舞っているのと、2通りのタイプがあった。
2種類の源泉を使い分けているのかと思ったが、脱衣所の分析表は一枚だけ。一方、HPの方には2つの分析表が掲示されていた。また、浴槽ごとに泉質が違うとも書かれている。
いずれにしても地理的に近いせいか、乗鞍温泉、白骨温泉と泉質的によく似ている。また透明で大きな湯の花がたくさんというタイプの湯は、坂巻温泉ととても似ている。
←名づけて「湯の花しゃかしゃか浴槽」。画像右下に湯の花がごっそりと溜まっている。こちらは透明なお湯。
この右側には白濁したお湯の入った浴槽があって、湯温は高め。 |
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「湯の花しゃかしゃか浴槽」のアップがこちら。
まるで溶き卵を入れた中華スープ状態。湯加減もぬるめで、長く入るのに適している。 |
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露天をさらに奥に進むと檜風呂があって、白濁したお湯がとっても素敵だった。
しかし、お湯がとても熱い。わたしは熱いのが苦手なので、この浴槽にはほんの数秒しか浸からなかった。 |
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いちばん奥には屋根つきの岩風呂があった。塀際には打たせ湯があり、その向こうには雪帽子を被った山がチラッと見える。
男湯には7箇所、女湯には9箇所の浴槽が設けられているそうだ。しかし、奥行きがあるので、真冬の寒い時期なんかは行き来するのが辛いだろうな。 |
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駐車場の入り口にはシンボル的な塔が建っていて、その足元には足湯があった。 |