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土曜日の午後4時過ぎ、わたしたちは栃木県佐野市にあるアウトレットにやってきた。
ここは御殿場プレミアム・アウトレットと同じ会社の経営だが、規模としては御殿場ほどではない。店の数は半分ほどだが現在拡張工事中で、夏にも新しい店舗がオープンする予定である。
わたしはアウトレットでのショッピングといちご狩りをセットで企画し、一週間前に行う予定でいた。しかし長男の学校行事と重なってしまったため、延期せざるをえなくなった。 |
ところが、12日土曜日にも保護者同伴で学校に行く予定があった。そのため当初は翌日曜日に日帰りでと考えていた。
しかし、終わるのが1時と早かったため、急遽午後からトレーラーを牽いて出発することになった。次の週もその次の週もキャンプ定例会があって、これ以上先延ばしにしたらGW後になってしまうからだ。
トレーラーを駐車している新座から佐野へはとっても近い。距離にして約76キロほどで、東北自動車道
藤岡佐野インターチェンジを降りることになる。
高速道路を降りて50号線を走ると間もなく、渋滞に遭遇した。どうやらアウトレット渋滞らしい。
道路をトロトロと進み、信号を左に曲がると間もなくアウトレットだ。
すると周辺の交通整理に当たっていた警備員さんが近づいてきて、「お買い物のお客様ですか?」と訊いてきた。
そうですと答えると、「大型車のスペースに案内しますので、その先を左に曲がってください」と言う。
誘導に従って駐車場に入る。
普通の乗用車はさらに入場待ちの列に並び続け、ぐるりと迂回して遠くの立体駐車場に回されたりしていた。わたしたちは申し訳ないくらいあっさりと、店舗に一番近い場所に停めさせてもらうことができた。
これだけ大きな図体で場所を取るくせに、買い物をするのはたった2人(と子ども1人)だけというのも申し訳なさの一因だ。それなのに、駐車場の警備員さんはこちらが恐縮するくらい丁重で愛想よく応対してくれた。「どうぞごゆっくりお買い物を楽しんできてください」とまで言ってくれる。
はい、もちろん存分に買い物しますとも! |
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ワンコをトレーラーに入れ、上にスプリングコートを羽織って、いざアウトレットに出陣。
ところが夫はショーウィンドウに足を止めるわたしを振り返ることもせず、ズンズン進んでいってしまう。こういう人と一緒に買い物してもペースが合わないので、のっけから別行動を取ることになった。
しかし、割引クーポンは一つしかないため、それぞれの買い物の時には電話で呼びださないといけなかった。
このあと夫がビールを飲みたいと言いだしたので、フードコートに向かう。ここも御殿場に比べると二回りほど小規模な感じだ。
夕方なので人が少なく、テーブルはたくさん空いていた。昼時に来るとテーブルを確保するのが大変なのだが、夕方に来るとこういういいこともある。
わたしは「紅虎家常菜」で海鮮焼きそばを注文した。クーポンを見せると、おまけにプチ豚まんが付いてきた。 |
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夜になると時計塔のような建物がライトアップされ、綺麗だった。昼間の暖かさのせいか、オケラのジーッという鳴き声も響いている。しかし、夜ともなるとちょっと寒い。
最後にクレープを買って食べて、トレーラーに戻った。4時半から7時半過ぎまでの約3時間の間に、わたしたちはスニーカー2足、Tシャツ、ブラウス、ワンピースを1枚ずつ、ペットのおもちゃ、バス用品、サンダル、お菓子、カーペットなど様々なものを購入していた。 |
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アウトレットの駐車場を出て、10分ほどのところにある「道の駅みかも」に移動。東北道を挟んで反対側、同じ50号線沿いに位置する。
レストラン側の駐車場は大型車禁止で静か。しかし、乗用車がたくさん停まっており、かなり満車に近い状態だ。一方、手前側は走り屋さんが大集合していたりトラックがアイドリングしていたりで、あまり静かとは言えない。入り口付近では交通事故もあったようで、パトカーまで来ていた。
(左の上下とも、翌朝撮った道の駅みかも)
それにしても、夜間の道の駅で限りなく満車に近いというのも珍しい。非常に広いのにどこに停めても乗用車と隣り合わせてしまい、発電機を回しづらかった。
わたしたちはトレーラーを設置して、次に温泉へと向かった。
東北道を北へ1個分行った、栃木インターチェンジ近くにある「湯楽の里 栃木温泉」だ。夜の12時までオープンしており、露天風呂には掛け流しの浴槽があるスーパー銭湯である。 |
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ここで夫はアカスリ、わたしはマッサージを挟んでゆっくりと入浴した。風呂上がりにはビールを一杯!(わたしは運転があるのでノンアルコールビールね)
9時ちょっと前に来て、店を出たのは11時40分だった。けっこう長居したが、これからが本番なのである。
「みかも」に戻ると、生ビールと夫が焼いてくれたピザを楽しんだ。アウトレットで買ったおつまみ系のスナックもおいしい。
就寝時、隣のトラックのアイドリング音が薄い壁越しにガラガラと聞こえていたが、気にせず眠ってしまった。結局、このトラックは朝までアイドリングを続けていたようだった。 |
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翌日、朝8時に道の駅からアグリタウンへと移動した。
アグリタウンはJA佐野が設置し、子会社の佐野観光農園が運営している「花と食の駅」だ。端的に言うと、農家の直売所。
ここのいちごが非常に甘いことは、掲示板友だち・よしかさんの旅行記で前から知っていた。ずっと佐野でいちご狩りをしたいと思っていたわたしは、この日の朝9時からのいちご狩りを予約しておいたのである。 |
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その際、駐車場が大型バス対応であることも確認していたので、こうしてトレーラーで直接やってきたというわけである。
アグリタウンの直売所は3つの建物に分かれている。一番左が野菜、米、切り花などの直売所。真ん中が園芸の苗など。そして右側が手作り作品の販売所と、いちご狩り受付だ。
わたしたちはここで9時を待った。他に2家族が集まっていた。ここで注意書きを読むよう言われて読み、9時5分に職員の引率でビニールハウスへ歩いて向かう。
うちのトレーラーの右側にある川を越え、農道を渡り、「花の丘」と呼ばれる綺麗な菜の花畑を通って、5分ほどでハウスに到着した。
この「花の丘」のハウスの他、ちょっと離れた場所に第一農場という観光農園もあって、当日受付の場合はそちらとなるのだそうだ。 |
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ハウスの前で再度注意を受け、ヘタを入れるカップを渡されて、ハウスに入る。
ここではコンデンスミルクは渡されない。最初はコンデンスミルクがもらえないのなら買っていこうかと考えたくらい、わたしは練乳好きだ。よしかさんの旅行記で「ここのいちごはとても甘いので、コンデンスミルクなんかいらない」というのを読んでも、ホントかなあと懐疑的であった。
膝の高さぐらいのいちご棚からは、真っ赤な宝石のような、つややかないちごたちがたわわに実っていた。
そのうちの一つをもぎ取り、口に入れてみてビックリ! 本当に甘い。卒倒しそうなくらい甘い。それはもう、スーパーのいちごなんて比べものにならない。
夫も、一口食べるなり「うひょ〜」と驚嘆した。そして、最後まで「参ったね!」と連呼していた。
実は夫は内心、いちご狩りなんてと馬鹿にしていたのだ。口には出さなかったものの、スーパーで買えば済むことじゃないかと思っていたらしい。
それもこれも、彼が20年くらい前に会社の旅行で行ったいちご狩りのいちごが酸っぱくてまずかったことに起因していた。
わたしも数年前、商工会でいちご狩りに行っている。同じ佐野市のいちご農園だったが、そこではコンデンスミルクを渡された。が、ミルクなしでも十分甘い、おいしいいちごであった。
その時のレポはこちら。
夫が行ったのは、よほどひどい農園だったに違いない。
ところで、こういう形→の大きないちごより、こんな↓細長い方が甘い確率が高いって知ってた? |
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全部が全部そうとは限らないが、四角張ったのよりは甘いものが多い。
これに限らず、とにかく甘い。上のヘタのところまで、こってりと甘い。だけど、ときどき味がぼけたのも混じっている。それはそれでしょうがないと諦め、次に美味しそうないちごを探すのである。 |
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娘はすぐにお腹いっぱいになってしまい、形がどうのこうのと論評しながら持ち帰り用の箱にいちごを詰めていた。
わたしはラスト10分を切るまでひたすら食べ続けた。よし、これで打ち止め!と思っても、真っ赤に熟したいちごを見ると、思わず手が伸びる。
そりゃもう、鼻から出てきちゃうほど食べましたともさ。 |
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最後に、おみやげ用の箱を手に菜の花畑で記念撮影。
聞いたところによると、市場に出荷するときは半熟の状態で摘み取るのだという。完熟した状態で出荷したら、店頭に並ぶ頃には腐ってしまうのだそうだ。
実際こうして持ち帰ったいちごを翌日のお昼に食べたら、もうカビ臭くて食べられないものが多数入っていた。
腐っているというより、カビの味だった。昨日はあんなにみずみずしくて甘かったのに・・・。 |
| しかしこれで、スーパーのいちごが真っ赤に熟しているのに酸っぱい理由が理解できた。出荷された後で全体が赤くなるので、実は見た目ほど甘くないというわけなのである。 |
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いちご狩りを終え、野菜直売所で野菜や花、おみやげ用のいちごなどを買い求めた後、トレーラーで朝食をとることになった。
いや、厳密に言うと遅い朝ご飯だ。なにしろわたしたちは朝食抜きでいちご狩りに臨んだのである。
トレーラーのキッチンで夫が焼きそばを6食分作成し、わたしと娘はそれを完食した。
完熟いちごをたらふく食べたというのに、まだ焼きそば2人前を食べてしまうとは。わたしたちってコワイ。 |
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ところで駐車場の川向こうに、なぜかヤギが一匹繋がれていた。
隣の畑の農家で飼っているのだろう。いちご狩りに来た子どもたちがふざけてちょっかいを出したら、ヤギは興奮して繋がれたまま走りまわった。
角を突き出すような態勢で子どもたちに突進したかと思うと、、どどどーっと土手を登る。
子どもたちは恐れおののいて近づけない。
わたしはアグリタウンで買ったキャベツの外皮を何枚か剥がし、レジ袋に入れてヤギに持っていった。
娘は、「さっきのお店に『ヤギの好物はキャベツです。遊びに来てね』って書いてあったよ」と言う。さっきの店とは、いちご狩りの受付をしているところのことだ。そこにヤギの紹介文が張り出されていたらしい。
しかし、娘はさっきの暴れヤギの姿を見ているので、今は別に暴れてもいないのに近づけない。わたしは優しく声をかけながらゆっくり近づいていった。
ヤギは白くて綺麗な顔をしており、年齢は若いようだ。
こちらを見る純粋な眼差しが、とても可愛らしい。
ヤギは別に警戒したり暴れたりする様子もなく、素直に撫でさせてくれた。なんだ、ぜんぜん大人しいじゃない。きっと、さっきの子どもたちがふざけ過ぎたのね。
しかし、キャベツをあげても匂いを嗅ぐだけで、すぐには食べようとしない。それより、もっと撫でてもらいたそうにしている。
しばらく撫でたり話しかけたりしているうちに、ヤギはキャベツを食べ始めた。 |
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ずっと繋がれて退屈していて、遊びたかったのかもしれない。
ヤギって可愛いなあ。うちでも一匹、飼いたいな。庭に草地なんてないけど。 |
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少しお昼寝したあと、わたしたちは佐野ラーメンを食べに行くことにした。
佐野ラーメンのお店なら、目の前に建っていた。が、夫は「いや、アレンさんにおいしい店を聞く」と言って、わざわざ電話を掛けて訊いていた。
その店の名は「とかの」というらしい。
わたしたちはアグリタウンの店員さんにタクシー会社の電話番号を教えてもらってタクシーを呼び、トレーラーを置いていく許可をいただいて「とかの」に向かった。
が・・・。
「とかの」は閉まっていた。時刻は午後2時半過ぎ。アグリタウンの人によれば、この店は麺がなくなったら営業終了なのだそうだ。またタクシーの運転手さんの話では、「とかの」のご主人は数年前から腱鞘炎を患っているため、打つ麺の料を制限しているとのことだった。
うーん、残念っ。 |
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夫は運転手さんに「他にいいところご存じないですか」と尋ねて、「あそこだったら・・・」という心当たりの店に行ってもらうことになった。
運転手さんは、「最近、よそからも店が入ってきてるんですよね」と言う。その中でも、これから向かう「叶屋」は古い店だそうだ。
が、「叶屋」も閉まっていた。運転手さん、「最近は昼が終わると閉めちゃうんですよね・・・」と残念そう。
で、次に向かった「岡崎麺」、ここは開いていた。 |
入り口を入ってすぐ右に麺打ちをしているところがあって、ガラス越しに様子が見える。
その場で手打ちをしている蕎麦屋なら何度も行ったが、ラーメンというのは初めてだ。佐野のラーメンは「青竹手打ラーメン」として有名だそうで、青竹で麺生地を打つんだとか。
壁にはタレントが取材に来たときのサインが何枚も張られていて、「でぶや」の石塚英彦さんのサインと写真もあった。
わたしたちはチャーシュー麺と、ワンタン麺を注文した。
手打ちしたてというだけあって、麺は結構もっちり。なんとも可愛らしい感じに縮れていて、切り方も手打ちらしい不揃い加減だ。
スープは大変あっさりとした醤油味。わたしは濃厚な味噌ラーメンが好みなのだが、麺を味わうには淡泊な醤油味がベストだと知った。
ワンタンの皮ももっちりとしていて、中からじわっと肉汁が出てくるのがたまらない。
残念なことに、焼きそばを食べてから2時間ほどしか経っていないため、半分ほどしか食べられなかった。
申し訳ないと思いつつ、3人ともラーメンを残してしまった。ごめんなさい。次に来たときは完食しますからね。
あ、次はぜひ「とかの」にも行ってみたいな。(二軒は無理だってば) |
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お店を出て、待っててもらったタクシーに乗ってアグリタウンに戻る。佐野ラーメンに詳しい運転手さんでよかった。
この運転手さん、「らーめんの郷」という佐野ラーメンマップ(裏は観光マップ)をくれた。きっと、「佐野ラーメンの美味しい店、行って」なんてお客さんが多いのだろう。
さて、わたしたちはこれで佐野を去ることとなった。
これまで佐野というと、お正月にコマーシャルで流れる「佐野厄除け大師」という名称しか思いつかなかった。しかし、こうして佐野いちごに佐野ラーメン、佐野アウトレットという名物を知って、ここは毎年行かなくてはと、早くも来年のいちご狩りシーズンを心待ちにするのであった。 |
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