 |
30日の木曜日、夫とわたし、そして やまちゃんは3人でハマーに乗って八幡野の海岸にやってきた。
事前の予約はすべて やまちゃんがしてくれた。ダイビングが10年ぶりのわたしたちはリフレッシュコースを選択し、ガイドを付けてもらった。
10年というブランクのため非常に緊張して臨んだダイビングだったが、わたしの身には別の問題が発生していた。 |
実は、前日にギックリ腰を再発してしまったのである。
いや、3度目だから再再発だ。1度目は、かれこれ3年前。
2度目はその翌年。最初のギックリ腰に懲りて背筋、腹筋などを鍛えるトレーニングをしていたにもかかわらず、なぜかハマーの助手席に乗りこもうとしただけで「ぴきっ」という衝撃を感じた。
いずれも重症には至らず、1週間ほど安静にしたり低周波治療器を当てるなどして回復した。
幸い、昨年は再発しなかった。これも日頃のトレーニングのたまものかと思っていたら、今年またやっちゃったというわけである。
伊豆に出発する日の朝、起きて朝シャンしようと洗面所で身をかがめたら、なんか腰に痛みを感じる。体を倒したままキープすることができない。
これまでのギックリ腰では、いずれもはっきりとした衝撃があった。
だが、今回のそれは、いったいいつ「ぐきっ」が起こったものなのか、さっぱり覚えがない。寝ているときになったのか、身をかがめた瞬間か。衝撃がなかったので、いずれも身に覚えがない。
とにかくギックリ腰になってしまったのは間違いなさそうで、普通に歩くことができない。腰が伸びず、お婆さんのような前傾姿勢。
ずっと座ったあとだと筋肉が固まってしまい、ますます伸びない。よたよたと何かにつかまりながらの移動で、かなり情けない姿だ。 |
 |
話が大幅に逸れたが、要するにギックリ腰をやってしまったので、わたしはダイビングできないかもしれないという大ピンチに陥った。
女性にとってダイビングの装備は相当重い代物だ。健康体でもヨタヨタしてしまうほどの重装備である。とにかくエアのタンクが重い。
しかし、幸いぎっくり腰は最初のヤツほどひどくなくて、歩くだけならなんとかなりそうだった。
やまちゃんがインストラクターさんに伝えてくれて、浜からエントリーする際はタンクを持ってもらうことになった。 |
 |
で、どうにかこうにか海に入る。堤防沿いに張られたロープに掴まりながらのエントリーだ。
インストラクターさんがここでタンクを背負わせてくれる。
こういうのを「殿様ダイビング」というのだそうだ。女性の場合は「お姫様ダイビング」かしら。「女王様ダイビング」だと、なんかヤバイ感じ。
なんたって10年ぶりだもの、心臓がドキドキ。 もう逃げだしたくなるくらい、「どうしよう、どうしよう」という心境になってくる。 |
 |
しかし、この期に及んで「やっぱやめます」と言うわけにもいかない。しょうがないから覚悟を決めてレギュレーターを口にくわえ、ゴーグルをしっかりと装着しなおす。
←イケメン・インストラクターさんと一緒にエントリー。(画像:やまちゃん撮影) |
 |
一応、カメラを向ける夫にピースサインを送ってみる。内心は、「うまくできるか、チョ〜心配!」
実は持病のアレルギー性鼻炎のせいで、ダイビングを始めた当初から耳抜きがしにくい体質なので、それが一番の心配事なのだ。
耳鼻科に通って炎症を抑える薬を服用してきたが、耳管に空気を通す治療をしても右耳の空気がどうしても通らない。
耳抜きは、正式には「圧平衡」と呼ばれる。 |
水に潜ると、体内の空間の空気が水圧によって圧縮され、体積が減少する。そのため鼓膜が内側に引きこまれて圧迫感を覚え、さらに潜行を続けると痛みがおこる。
これを「スクイズ」という。空間の外側の圧力が内側の圧力より大きいため、痛みが発生するのだ。
解消するには「圧平衡」と呼ばれる作業が必要になる。いわゆる「耳抜き」である。
体内の空間に新たな空気を足してやることで体積を正常に保ち、体内外の圧力が同じになるようにバランスを取るのである。
耳抜きするには、鼻をつまんでフンと鼻をかむような感じで、肺の空気を耳の空間に送る。顎を左右に動かしたり、ツバを飲み込んだりするだけで耳抜きできる人も多い。 |
さて、こちらは本当に余裕たっぷりのやまちゃん。その証拠が、口にくわえているシュノーケル。
わたしなどはシュノーケルから海水が入ってきたら嫌なので、エントリー時には早々にレギュレーターをくわえてしまう。
そのぶんエアの消費が早くなるが、初心者はビクビクもんだからしょうがない。いや、わたし初心者じゃないんだけど、なにしろ10年ぶりだから。 |
 |
こちらも余裕ぶってピースサインをしている、うちのダンナ様。
でもエキジット後、「おれ疲れたから先に帰るね」と言い置き、妻を残して別荘に帰っちゃった。
口ほどにもないヤツだ。(画像:やまちゃん撮影) |
 |
 |
いつまでも浅瀬でもたもたしているわけにもいかないので、そろそろ覚悟を決めて「えいっ」と潜る。
ロープを掴みながら小まめに耳抜きしながら潜行していく。 |
 |
潜るなり青くて小さなお魚の群れに出会った。ルリスズメダイだ。
かつて我が家でも飼ったことのある海水魚で、大変きれいで愛らしい。 |
 |
海水が濁っているが、これは浜のすぐ近くだから。沖に行けばもっと透明になる。
フラッシュを焚くと、海中のチリがこんなに光ってしまいます。(やまちゃん撮影) |
 |
インストラクターさんがプレートに文字を書いて用件を伝えてくる。
深度6メートルで右耳が抜けなかったので、1m浮上して耳抜きやり直します、なんて連絡を書きあったりした。 |
 |
潜行してから3分後。余裕ぶってピースサインしてみました。
顔が下ぶくれですっごくヘンだよ〜ん。 |
 |
ときおり強い潮の流れがあるので、ロープに掴まって沖へと進む。
まだ中性浮力がうまくできなくて、ときおり手や足が岩に着いてしまう状態。ホント、下手っぴいだ。
中性浮力とは、浮きも沈みもしない状態のこと。急に浮いたら危険だし、海底に体が着くと珊瑚などの海底生物を傷つけたり砂を巻き上げてしまう恐れがあるため、中性浮力を保つのは大事なことなのである。 |
 |
やまちゃんなんて腕組みしながらホバリングしていて、まったく余裕のよっちゃん(ふ、古い・・・)。いきなり浮き上がりかけてジタバタあがくわたしとは大違いだ。
←チョウチョウウオ発見。
かつて海水魚を飼育していたとき、一番好きだった魚だ。弱くてすぐ死んじゃったけど。 |
 |
これはウツボ。凶暴という印象が強いが、意外とおとなしい。
かつてソーセージをあげたら手から直接食べたことがあった。踏みつけでもしない限り、襲っては来ない。
日本の海ならどこにでもいて珍しくはない。今回の4ダイブで5匹以上は目撃したが、逆に外国のダイバーは非常に珍しがるのだという。 |
 |
 |
 |
さらに沖へと進むと、次第に透明度が増してきた。
サンゴイソギンチャクがとてもきれいだった。(撮影:やまちゃん) |
 |
とってもカワイイ、アカヒトデ。(撮影:やまちゃん) |
 |
ハコフグ。
さて、1回目のダイブは約30分ほどで終了。 続けて2本目のダイビングに入ろうとしたのだが、ここで夫が離脱!
次のページでご紹介していきます。 |