前のページに戻る
 
 
 平成19年8月10日(金)〜16日(木)Vol.212
 
 ■夏休みキャラバン〜ディープな東北秘湯めぐり Part6
 
■4日目:谷地温泉
 酸ヶ湯温泉キャンプ場に戻る途中、「日本三秘湯」という看板が気になる谷地温泉に立ち寄った。
 「秘湯」という言葉に懐疑的だった主人も、建物の端の駐車場に近い場所で発電機が動いているのを見て、「おお、自家発電だよ」と感動していた。
 谷地温泉は、八甲田山中の標高約782メートルに建つ一軒宿。開湯400年という古い歴史を持つ。「ランプの宿」ではないが、電気が来ていないという点では同等の秘湯である。
 玄関から入ると、すぐに売店。そこのレジが日帰り入浴の受付になっている。玄関まわりや売店にはけっこうな人手の多さ。「秘湯」という魅惑的な言葉に、多くの人が惹かれてのことだろう。
 券売機で入浴券を購入し、レジカウンターの箱に入れて本館の奥に進む。
 廊下を通って湯小屋へと向かうあたりには、湯治場らしい雰囲気が漂っている。
 しかし大変清潔で、鄙びているという感じはしない。
 ここには混浴の浴室があるため、夫と「中で会おう」と約束して別れる。
 女性専用の浴室に入る。入浴客が多かったため、浴槽のみの撮影に限られた。
 総ヒバづくりの浴室は大変よい雰囲気だ。
 2つの浴槽が並んでいて、間には木の仕切り板が立っている。混浴の(実質には男湯であるが)浴室より、女湯の方が広くて新しいそうだ。
 青みがかった濁り湯が掛け流し。「霊泉」と呼ばれる源泉が注がれたこちら→の浴槽のお湯は、あまり白濁していない。単純硫化水素泉と思われる。
 一方、少しだけ熱めになっているもう一つの浴槽は乳白色だった。こちらは硫黄泉だと思われる。
 両方とも苦みのあるタマゴ味のお湯。
 わたしは特大サイズのバスタオルを体に巻きつけ、混浴へと通じる扉をくぐった。
 すると、そこは打たせ湯だった。むろん混浴で、男性も出入りする。打たせ湯に当たるには険しい石段を降りなければならないが、どうしてこんな構造になっているのだろうか。
 さらにドアを開けて、混浴の浴室に入る。
 すると、中にいる男性の視線が一斉にこちらに注がれた。わたしは一瞬、臆した。
 混浴露天なら秋田の不老ふ死温泉で経験済み。そこはマナーがよくてジロジロ見る人など皆無だった。
 この谷地温泉の男性客が特にマナーが悪いというのではないと思う。いきなり女が入ってきたものだから、驚いてつい見ちゃったというところかも知れない。
 だが、いちおう混浴という名前がついているのだから、女性が入ってきても見ないふりをするのがマナーというものだろう。
 男性たちの視線が一斉に注がれるのを意識しながら、わたしは夫の姿を探して浴室内をウロウロと歩いた。そんなに広い浴室ではないが、入浴客の顔をジロジロ見て歩くのも恥ずかしいので、すぐには見つけられない。
 仕方なく夫の名を呼ぶと、洗い場から「はーい」と返事がした。
 夫は一浸かりして頭を洗っていたようだ。
 一緒に湯船に行って浴槽の縁に腰かけたが、すぐ目の前に男性が浸かっていたし湯の濁りもさほど強くはなかったので、入浴を諦めた。
 女湯より格段に広いのであれば、無理をしてでも入ったかも知れない。が、女湯もここと同等の広さで雰囲気も同じだったので、お湯に足を浸けただけで納得して、わたしは女湯へと戻っていった。
 中には群馬の法師温泉のように、混浴大浴場と女性専用との差があまりにも大きい温泉もある。が、ここ谷地温泉では無理して混浴に入ることもないと思った。
■元湯 猿倉温泉
 続いて、「自遊人」の特別付録”温泉パスポート”(持って行くと入浴が無料になるという特典あり)に載っている猿倉温泉へ。
 R103号線を左へ折れ、周囲を小高い草に囲まれたダートを下っていく。対向車とはすれ違うこともかなわない細い道だ。
 500〜600メートルほど進むと旅館に到着した。建物は本館と新館とに別れており、本館は山小屋風のおしゃれな外観だ。
 入り口の前では、美味しそうなキュウリを水に浸けて冷やしていた。
 温泉パスポートはお盆や年末年始などは使えないので、意外とスタンプが埋まらない。しかし、猿倉温泉の項目には「お盆は使えません」といった断り書きがなかったのだが、受付のおばさんにあっさりと断られてしまった。
 まあ、たいして高い入浴料ではないからいいけど。 
 ここは湯元として、奥入瀬渓流グランドホテルや十和田湖温泉郷の旅館などに温泉を送っているそうだ。
 わたしは本館の露天風呂に入ることにして、受付にバッグを預けた。そして、女湯へ。狭い脱衣所には脱衣籠の並んだ棚があるだけで、ロッカーはない。
 外には、屋根のついた浴槽と、その下にある浴槽の2つが段違いで並んでいた。
 考えてみれば東北の温泉には露天風呂のない湯治場が多いので、猿倉の露天は案外貴重かも知れない。
 お湯は青緑がかった乳白色で、苦みのある味だ。
 熱いお湯なので、あまり入っていられない。浴槽の端に腰かけていても、汗だくだく。
 何度か出たり入ったりしたが、塀で囲われているため景観が優れていいわけでもないので、そうそう長居もできない。
 ほどなく出ることになった。
 すると、先客の女性が一足先に上がって、脱衣所で服を着ているところだった。彼女の服装に見覚えがあったので、わたしは思わず「谷地温泉に入ってませんでしたか?」と声をかけた。
 すると、「よく覚えていますね」と驚いた彼女、続けて「雑誌の割引クーポンを持ってきたのに、使えませんと言われたんです」と、こぼした。
 あ、わたしもです、と、わたしも温泉パスポートを見せて、会話にひとしきり花が咲いた。
 が、コレがいけなかった。
 おしゃべりに気をとられたわたしは、洋服の下に隠すように脱衣籠の底に入れておいた水晶のブレスレット(しかも4本)を取り忘れ、そのまま帰ってきてしまったのである。
 酸ヶ湯温泉キャンプ場に戻ってきて、初めてそれに気がついた。
 慌てて温泉パスポートをめくり、猿倉温泉の電話番号を調べて電話を入れる。
 年配の男性が出たので、わたしは事情を話して脱衣籠を調べてもらった。
 しばらく待っていると、「調べさせたけど、なかったそうです」という答えが返ってきた。わたしはガッカリしながらも諦めきれず、「これから直接行きます」と返事をして、電話を切った。
 急いでハマーに乗りこもうとすると、心配した夫が「俺が運転するよ」と申し出た。焦って峠道をすっ飛ばし、事故でも起こされたら大変だと思ったらしい。
 キャンプ場から猿倉温泉までは約7キロ。
 助手席で、わたしは何度も溜息をついていた。
 あの4本のブレスレットはすべて手作りで、そのうち1本はエステの店長にもらったもので、残り2本は同じ店長から買ったもの。そして、残りの1本はわたしが自分で水晶やアメジストの玉を買ってきて制作したものなので、非常に思い入れが強いものだ。
 もしもお店で買ったら全部で4万円弱くらいにはなるが、他人には値打ちのないものである。一見すると数珠っぽくて宗教がかって見えるので、盗む人などいないと思われた。
 だが、この手に戻ってくるまでは安心できない。
 猿倉温泉に到着した。本館の玄関から入り、受付のおばさんに「先ほど電話した者ですが・・・」と、最初から事情を説明した。
 すると、話が終わらないうちにおばさんが透明のビニール袋を取り出した。中にはわたしのブレスレットが入っている。
 聞けば、わたしの後に入った家族連れの女の子が籠の中にあったのを見つけ、届け出たのだという。受付のおばさんは社長から(わたしが電話で話した男性だ)脱衣籠の中を探すよう言われたが、客の服が入っていたのであまりいじくり回すわけにもいかず、「ありませんでした」と返事をしたのだそうだ。
 「その女の子、まだいますか?」と尋ねると、小学校5年生くらいの女の子が廊下で両親や妹とともにアイスを食べているところだった。
 わたしは彼女に駆け寄ってお礼を述べ、さらにご両親にも頭を下げた。こんないい子に育てた二人は素晴らしい親だ!という気持ちをこめて。
■酸ヶ湯温泉
 いったんキャンプ場に戻り、続けて酸ヶ湯温泉へ繰り出す。
 実はここが本命中の本命で、これまでの温泉はいわば足慣らし?みたいなものである。
 酸ヶ湯温泉は十和田八幡平国立公園の北部、八甲田山の主峰・大岳の西麓に位置しており、標高は約900メートル。
 キャンプ場からR103号線をはさんで反対側にあって、歩いても行ける。
 開湯300年と歴史は古く、元々の名称は「鹿湯」だと言われている。
 それが「酸ヶ湯」と変わっていったのは、お湯が強酸性のため非常に酸っぱいせいだろう。
 さて、本館正面の駐車場はほぼ満車に近い賑わいで、玄関の横にまんじゅう売り場などがあるあたり、まるで有名観光地のドライブインみたいだ。
 本館の建物も渋いが、併設された湯治棟も時が止まったかのような佇まいだ。
 本館の入り口から中に入る。フロントはわりと近代的な印象だ。
 靴を入れるビニール袋が用意されており、日帰り入浴客は靴を脱衣所に持って行くようになっている。
 広いロビーはチェックインする宿泊客と日帰り客とでごったがえしていた。その光景は、GWに訪れた須川高原温泉とどこか似たものがある。
 券売機で購入した入浴券をヒバ千人風呂の入り口にある無人の番台に出す。
 千人風呂は混浴であるが、脱衣所は男女別に分かれていた。脱いだ服を入れる棚と、100円が戻ってこないロッカー、洗面所、あとは大型の扇風機が一台設置されている。
 わたしは谷地温泉と同様、大判のバスタオルを巻いて浴室に向かう準備を整えた。
 すると浴室に通じるドアが開いて、全裸の年配女性が現れた。
 わたしは「もうそこからいきなり混浴になるんですか?」と、その女性に尋ねた。
 女性は「そうよ」と、こともなげに答えた。
 すっぽんぽんで戻ってくるとは、なんという強者。わたしなんか、バスタオルを巻いてもけっこう勇気がいるというのに。
 その時、20代のうら若い女性がタオルを前に垂らしただけの状態で浴室に入ろうとした。それを、先の年配女性とは別の女性が制止した。
 「それじゃダメだよ。これを巻いていった方がいいよ」と言って、一枚のバスタオルを渡している。
 なんでも、体を覆うタオルを持っていないのを見た別の人が譲ってくれたものだそうだ。
 こうしてバスタオルが人から人の手に譲り渡されていくのには、れっきとした理由があった。
 浴室のドアを開けてヒバ千人風呂に足を踏み入れた瞬間、わたしは「ああ、これじゃあねえ」と思わず納得したのだった。
 千人風呂というだけあって、そこには非常に広い空間が広がっていた。80坪というから、家が何軒も建っちゃうほどの広さだ。
 使いこまれたヒバ材の天井は高く、壁も床もいい感じに古びている。緑色した濁り湯が総ヒバ造りの湯屋と好対照をなしていて、素晴らしいコントラストだ。
 だが、その緑白色の湯をたたえた浴槽のまわりには、文字通り「鵜の目鷹の目」で女性の姿を追う男性入浴客の姿があった。
 浴室内は原則撮影禁止だが、この状況を知ってもらいたくて敢えて撮影した。この写真だと小さくてわかりにくいが、縮小前のサイズで確認すると、23人中14人が女性の方を見ているのがわかる。
 混浴とはいえ、浴室内は男女別に領域が設けられている。浴槽の真ん中に目印があり、左は男性、右は女性となっている。
 さらに女湯の脱衣所を出るといきなり階段だが、目隠しの衝立があって、男性からの視線を遮るようになっている。衝立には覗き窓がついており、浴室の様子を伺うことができる。
 その小さな窓から見ると、男性の視線が女性エリアの方に注がれているのが一目瞭然だった。
 わたしは階段を降りていった。目隠しの衝立は、階段の下から数メートルはしばらく続いている。こういう構造の混浴風呂というのも初めてだ。
 おそらく昔は衝立もなく、男女別に領域を分けることもなかったのだろう。しかし、混浴マナーの低下に従って、こうした対策が施されることになっていったに違いない。
 被り湯の「冷の湯」にやってきた。「冷」という名前ながら、そんなにぬるいわけではない。
 ここまで来ると、「四分六分の湯」にいる男性たちからは丸見えだ。おそらく彼らの視線は、被り湯を浴びている女性たちに向けられているのだろう。
 わたしは被り湯を使うと、夫と一緒に目印がある中央で湯に浸かった。
 「四分六分の湯」は千人風呂で最も大きな浴槽だ。源泉が高温のため、水が加えられている。
 「酸ヶ湯」の名に違わず、飲むとレモンのような酸っぱい味がする。苦みは少なくて、どちらかというと爽やかな酸味だ。ph1.5という強酸泉ながら実にまろやかなお湯で、ぴりぴりする感じはない。
 お湯も素晴らしいし、湯屋も風情たっぷりで、もう最高。
 ここに匹敵するほどの温泉があるとすれば、湯田中温泉「よろづや」の桃山風呂が挙げられるだろうか。いつまでもいたいと思わせる心地よい空間である。
 だが、それにしたって男性が皆一様にこちらを向いて座っているというのも、かなり異様に思える。
 男性が座ることのできる浴槽の縁は左半分だけなので、そこに腰かけたら嫌でも女性の方に向いてしまうというのは理解できる。
 だが、手前側の縁にいる男性まで女性脱衣所と冷の湯側を向いて座っているというのは、なんとも不自然だ。
 ちなみにバスタオルを譲られた例の女性は、「四分六分」の看板の下に腰かけて中年の男性と話をしていた。なかなか度胸のある女性である。
 さて、こちらは「熱の湯」。名前のわりには熱くない。源泉をそのまま使用しているらしく、「四分六分」とは源泉が違うようだとも聞く。
 女性の姿が少ないせいか、こちらの方がとても空いていて落ち着ける。 
 なお、この酸ヶ湯には「混浴を守る会」というのが存在する。男性代表、女性代表がそれぞれおり、看板などで「男性は女性を好奇の目で見るべからず」といった三箇条の心得を呼びかけている。
 この会の発足前年、「四分六分」の真ん中に仕切りが設置されたことがあったという。しかし、窮屈だなどの苦情があって撤廃したそうだ。
 わたしも情緒あふれる浴室をそのまま楽しみたいので、無粋な仕切りを設置することには反対である。
 しかし、女性の裸見たさに男性客が集まるようになったら、この日本独特の混浴文化は瀕死も同然だ。現在の法律では、新たな混浴風呂を設置することはできないと聞く。
 となれば、古くから残る混浴の温泉は、大切に守っていかなければならない貴重な遺産であり財産なのである。妙なスケベ心からそれを潰さないでもらいたい。
■5日目:再度、酸ヶ湯温泉
 実はこのヒバ千人風呂には、女性専用時間が設けられている。
 法師温泉「長寿の湯」にもそれはあるが、日帰り入浴客が利用できる時間帯ではない。
 しかし、ありがたいことに酸ヶ湯温泉では朝8時から女性専用時間になっている。日帰り入浴は朝7時からだ。
 混浴は日本古来の文化だということは認めるが、やはり男性と同じ環境で入浴を楽しむことはできない。湯に浸かったり縁に腰かけたりを繰り返すたびに、バスタオルを巻いたり外したりといった手間が面倒なのである。
 やっぱり堂々と、この情緒あふれるヒバ千人風呂での入浴を堪能したいではないか。
 よし、次は朝一番で女性専用時間に入るぞ! と突撃したはいいが、張り切りすぎて時間を間違えてしまった。
 そう、女性時間は8時からと知っていたのに、なぜか時計を読み間違えて7時に来てしまったのである。
 裸になってから念のため衝立の覗き窓? からヒバ千人風呂を覗いたら、男性ばかりで驚いてしまった。
 しかも、階段の下を覗きこむと、「熱の湯」のそばで仁王立ちしている男性がいる。このときはまだ混浴の時間であったが、女性が何人か入浴していた。
 脱衣所で時間を潰していると、フェイスタオル一枚しか携えていない若い女性が浴室から戻ってきた。彼女は「別に、もう二度と会わない人だから平気」と、ケロリとしている。
 そりゃーそーだけどさー。前だけ隠してもお尻が丸見えじゃない? それを見ようという男性が待ちかまえているところへ、よく行くなあ。
 わたしなんかの世代より、どうやら20代の子たちの方が羞恥心がないらしい。
 それから九州から自動車で来ているという同年配のお母さんと小学生の娘さんと親しくお話しし、時間はわりと早く過ぎていった。
 彼女は先に千人風呂に入っているご主人に伝言があったのだが、バスタオルを持っていないので自分は行けない。代わりに娘さんを行かそうとしたが、ミーアキャットみたいに立っているヘンな男がいるからやめよう、ということになった。
 衝立の小窓から何度か様子を見たが、ミーアキャット状態のその男はいつまでも同じ場所に佇立していた。
 湯冷ましするのなら、浴槽の縁に腰をおろすはずだ。しかし、どうせ女性を眺めるのなら「熱の湯」ではなく「四分六分」の方が適している気がする。それとも、「熱の湯」に浸かる女性を上から覗き見ているのかしら。
 なんだかヘンよねえ、と九州から来たママとしきりに怪しむ。
 さて、いよいよ8時3分前。もう間もなく混浴時間が終了する。
 脱衣所とは反対側の通用口からはっぴを着た番頭さんが現れ、入浴客たちに声をかける。
 男性客らはぞろぞろと「熱の湯」の後ろにあるドアの向こうに引き上げていった。
 だが、それでもなかなか動こうとしない男性が数人。わたしたちは階段の上からそれをジリジリしながら見守る。
 「早く出て行ってよ」という心境である。
 待ちきれなくなった女性がさっさと階段を降り始めたので、わたしも焦って後に続いた。一番に突撃して写真を撮りたいんだもん。
 「熱の湯」の周辺には何人かの男性が残っており、あのミーアキャット男も心残りげに佇んでいた。
 が、おばちゃんたちは構わず被り湯を浴び始める。衝立にはけっこう隙間もあるので、見えてしまわないかしらと心配する。
 ようやく男性全員が、脱衣所の中へと消えた。これで安心してお湯に浸かることができる。
 わたしは開放感でいっぱいになって「四分六分」の湯に浸かった。
 熱くなれば浴槽の縁に座って、総ヒバ造りの壁や天井などをぼーっと眺める。
 湯を愛するものを優しく包みこむような湯屋のたたずまい、鄙びた趣がなんとも心地よい。いつまでもいたくなるような素晴らしい空間であった。 
 こちらは打たせ湯。ビニール袋が置かれていて、当たる人はそれを頭に被っていた。
 髪が濡れないようにという配慮かと思っていたが、どうやら湯が目に入ると猛烈にシミルかららしい。
 脱衣所の分析表にも、「目が一時的に見えなくなりますが」なんて恐いことを書いている。
 ところで、酸ヶ湯温泉には別に小浴場「玉の湯」がある。そちらは男女別の内湯で、千人風呂を小さく凝縮したような浴室だ。
 シャワーがあるので、髪や体を洗いたい場合はそちらを利用するといい。浴室も浴槽も木でできており、雰囲気もなかなか。ただし、わたしが利用したときは大変混雑していた。

今回入った温泉
 谷地温泉 猿倉温泉
 酸ヶ湯温泉
  

前ページに戻る 進 む


[平成11年Top] [平成12年Top] [平成13年Top] [平成14年Top] [平成15年Top] [平成16年Top] [平成17年Top] [平成18年Top]
[平成19年Top] [県別キャンプ地一覧][県別温泉一覧] [トレーラーってなに?] [子どもと一日遊べる場所][掲示板][HOME]

杉江家のどこでも別荘:キャンプ日記
Copyright(C) 2002〜 Clara 画像、記述内容などすべての転用を禁じます。