1月1日熊野本宮で初詣 |
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2006年、元日の朝。
ブラボーさんのBCヴァーノンと連れだって、のんびり那智勝浦漁港を出発。
どこか勝浦の温泉にもう一箇所入っていきたくて、ゆかし潟近くにある「ゆりの山温泉」に立寄る。候補に入っていた「那智天然温泉」も「きよもん」も年末年始休業でやっていなかったため、”ひげさん”お勧めの温泉で今年最初の入湯を果たしたのだった。
←淡水と海水が混じり合う「ゆかし潟」 |
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そして、わたしたちは昨日通ってきた42号線をちょっと戻り、熊野本宮方面へと走りだした。
168号線を内陸の方へと曲り、熊野川に沿って延々と進む。
この熊野川の水が大変美しい。青と緑が入り交じったような、なんともいえない神秘的な色あいだった。 |
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熊野本宮まであと2.5キロというところで、初詣客の車で道路が渋滞し始めた。
やがて田んぼの向こうに驚くほど大きな鳥居が見えてきた。大斎原(おおゆのはら)という熊野本宮大社が元々あった場所に最近建てられたものだそうだ。高さ33.9m、横42mで、日本一の大鳥居である。
熊野信仰発祥の地であり、熊野古道の終着点にもなっているのが、この大斎原。
昔、熊野川の上流・十津川では死体を河原に埋める習慣があり(水葬だったとも聞く)、洪水のたびに亡骸が流れ着い所が熊野川中州にある大斎原であった。その亡骸の魂を祀ったのが原始信仰の熊野神だったとされている。
左は熊野本宮大社の入り口。大社は古代より大斎原にあったが、明治22(1889)年の大洪水で罹災。流失を免れた古材を使って現在の場所に社殿が移築されたそうだ。 |
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両脇に杉の木がそびえる158段の石段を登って、本宮大社の社殿へと向かう。
階段を登り切ったところにお清めの水がある。不浄なまま神様にお参りしては申し訳ないので、念入りに手を洗う。
それから大きな門をくぐって、社殿前に出た。たくさんの人が並んで参拝の順番を待っている。さすがに元日だけのことはある。 |

ブラボー@府中さん撮影 |
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この熊野本宮は、全国の熊野神社の総本宮だということだ。
熊野本宮大社は熊野三山(他は熊野速玉大社、熊野那智大社)の一つで、これらの神社の総称・家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)を主祭神としている。
2004年、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、高野山などとともにユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。参詣道とは熊野古道、大峯奥駈道、高野山町石道のことである。
わたしたちの順番となり、厳かな気持ちで参拝した。元日の初詣を世界遺産の神社済ませることができて、大変幸せな気持ちになった。
前述の通り、社殿は明治22年の大水害により、この場所に移築されたもの。上四社の4柱が祀られており、中四社と下四社の神は旧社地である大斎原で祀られているそうだ。 |
熊野本宮わくわくの郷 |
「わくわくの郷」というキャンプ場に到着した。熊野本宮より数キロ熊野川をさかのぼった所にある。
近くにあるワールド牧場と同じ系列らしい。
オフシーズンなのでキャンプ場は閑散としていたが、他に1組のキャンパーが滞在していた。
右側がトレーラーハウス、左が露天風呂とコテージだ。わたしたちはこの駐車場スペースにトレーラーとキャンカーを停め、一泊することになった。 |
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トレーラーハウスの向こう側は熊野川の河原。そこへ車で降りてバーベキューをしてもよし、釣りをしてもよし。静かでなかなか素晴らしい環境だ。
「動物ふれあい広場」というのもあって、今は冬だからやってないが、シーズンなら子どもも楽しいだろうと思う。
右側の山裾には熊野本宮大社があり、その端に大斎原の大鳥居も見えている。
夜はこの大鳥居がライトアップされ、ここからもその幻想的な姿を眺めることができた。 |
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ちょっと遅くなってしまったが、昼食はバーベキュー。焼き鳥を暖め、牛肉を焼いて食べた。
天気に恵まれ、外でもひじょうに暖かい。といっても上着やコートはいるが、日なたに座っているとポカポカしていて大変心地よい。
やっぱり南紀に来てよかった。たまたま風がなくて温暖だっただけなのかもしれないけど、期待にそぐわず快適に過ごすことができた。
↓焼いてるのは、熊野牛(らしい)。 |
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ライトアップされて神秘的な熊野本宮大社の大鳥居。(ブラボー@府中さん撮影) |
■キャンプした場所:和歌山県東牟婁郡本宮町大居字下向 0735-43-0690
■わくわくの郷公式サイト http://www.worldranch.co.jp/kumano/
■場内に露天風呂、別棟に温泉施設あり
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湯の峰温泉、川湯温泉仙人風呂へ |
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腹ごなしをしたところで、いよいよ湯めぐりに出発。目指すは湯の峰温泉と川湯温泉だ。
湯の峰温泉は非常にこぢんまりとした質素な温泉街でありながら、最近とみに注目されてきている。
「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産の文化遺産として登録されたため、湯の峰温泉「つぼ湯」が世界で初めて「現在も入れる世界遺産の公衆浴場」となったからである。
わたしは昨年5月、イタリアの火山灰に埋もれた街・ポンペイ遺跡を訪れた。もちろん世界遺産に登録されおり公衆浴場もあるのだが、入浴はできない。それに比べると、この「つぼ湯」は今も入れる日本最古の公衆浴場なのだから、非常に価値があるのだ。
小さな川をふさぐようにして建っているのが、「つぼ湯」の湯小屋。知らなければそのまま通り過ぎてしまうほど実にさりげない存在である。これがテレビなどで紹介されるものだから、まあ大した人気。ちょっと離れたところにある受付に行ったら、2時間半待ちだと言われた。 |
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湯の峰温泉公衆浴場。ここで「つぼ湯」の入浴券を購入し、順番待ちの札をもらう。
「つぼ湯」の前に誰もいなかったのですぐ入れるのかと思ったら、皆この番号札を持って別の場所で時間を潰しているのだそうだ。てっきりドアの前で行列を作ってるのかと思っていた。
で、わたしがもらった札は29番。現在25番の人が入浴中だという。それならすぐじゃん、と思ったが、一人あたり30分の制限時間があるから、やっぱり2時間は待ちそうだ。 |
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その間、わたしはブラママさんと公衆浴場の「薬湯」に入ることにした。だが、中は狭いし、お湯も熱いので、せいぜい30分が限界。「薬湯」を上がって、今度は「湯筒」へ。
「湯筒」は「つぼ湯」のすぐ近くにある湯釜で、かなり高温のお湯が沸き上がっている。誰でも無料で卵や野菜を茹でることができ、うちも近くの商店で買った生卵をあらかじめ茹でておいたのだった。
こうして作ったゆで卵はほんのり硫黄の味が染みていて、とっても美味しかった。 |
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だが、卵をむいて食べているだけでは、残り1時間はとうてい潰せるものではない。そこで、「つぼ湯の」すぐ上にある茶店で熊野ビールとぜんざいを注文して、しばらく時を過ごした。
このとき「つぼ湯」に入浴しているのは26番の人。遅い遅い、早く出んかい〜。(いらいら)
それにしてもぜんざいのアズキが丸のまま入っていたのが、関東風と違って面白かった。熊野ビールも普通のと黒があって、どちらもなかなか美味しい。 |
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つぼ湯の正面玄関。ドアの左側に番号札を掛けておく仕組みで、それを見て自分の番がわかるというわけである。
26番の人が出て次の27番が入ったはずなのに、なぜか札は26番のまま。掛け忘れたのかな?と思い、茶店から何度も見にいくが、やっぱりずっと26番。不思議に思いながらビールを飲んでいると、様子を見にいった夫が「28番になってるよ」と言いに来た。「えっ、じゃあそろそろかな」と茶店を出て「つぼ湯」に降りていく。
すると、ちょうど浴衣姿の男女が出てきたところだった。
おお、なんとありがたい。この人たち、きっと規定より短い入浴時間だったんだわ。思ったより早く順番が来て、小躍りせんばかりに喜ぶわたし。
このとき時刻は夕方6時20分。湯の峰温泉に到着したのが4時半頃だったから、2時間ちょっと待ったわけだ(番号札をもらうまで10分ほどロスしている)。
※温泉については後ほど詳細アップします。 |
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念願の「つぼ湯」に入れて、正月早々からめでたい。それにしても、自分たちは入らないのに付きあってくれたブラボーさんご夫妻、本当にありがとうございました。
で、わたしは性懲りもなく、次に川湯温泉の仙人風呂を目指した。いったん42号線に降りて、また内陸方面へ。ここはそんなに奥地ではないためすぐに到着した。
仙人風呂は、熊野川の支流・大塔川を堰き止めて造られた混浴露天風呂だ。
夏季は自分で川の砂利を掘ってお湯を溜めて入浴する、関東でいうなら尻焼温泉のようなところ。11月から2月までは川を堰き止め、広大な露天風呂が造られる。これが仙人風呂というわけだ。
ちなみに、この仙人風呂や「つぼ湯」にも、「ホテル浦島」のページに書いた「鉄腕Dash!」の城島くんが入浴しにやってきている。 |
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夜間だったため、わたしは水着も着ず大胆にもバスタオル巻きで混浴露天に突撃した。
せっかく「ごくらく温泉」の掲示板で「水着を着た方がいい」とアドバイスを受けていたにもかかわらず、お馬鹿なわたしは水着を忘れて来てしまったのだ。
河原の端にある女性専用の脱衣所で脱いで、露天風呂へ。ごろごろした石の上を歩くので、足の裏がとっても痛い。水着よりなにより、ビーチサンダルがあった方がいいと思った。
お湯に足を入れていると、夫がわたしを呼ぶ声がする。車を置いてくると言っていた夫が、すでに湯に浸かりつつこちらへ来てくれたのだ。
夫にバスタオルを広げてもらっている間に、わたしはボチャンとお湯に浸かった。そして、バスタオルが濡れないように石の上に置く。
夜の闇と湯煙が幸いして、浸かってしまえば見られる心配はない。側まで来て覗きこめば別だが、幸いそんな不作法者はいなかった。 |
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カップルや家族連れなどは皆、等間隔を保ってそれぞれの場所で楽しんでいた。
川底からぽこっ、ぽこっとお湯が湧出してくるのが面白い。
お湯はなんとなく生臭いような、川の水らしい匂い。とりたてて臭いというほどではない。
湯温が低いので、のんびりできるのがいい。それでも10分も浸かっていれば、ほんのり汗が浮かんでくる。
わたしは再びバスタオルを巻いてお湯から上がり、痛い痛いと砂利の上を歩いて脱衣所に戻った。 |