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 平成18年9月16日訪問

中山平温泉 あすか旅館
住 所 宮城県大崎市鳴子温泉字星沼68-1  Tel:0229-87-2131
公式サイト http://www.hoshinoyu.com/
日帰り入浴時間 10:00〜15:00
定休日 不明
料 金 大人600円 小人300円
泉 質 源泉名:あすかの湯  泉質:アルカリ性単純泉(低張性アルカリ性高温泉)
源泉温度 74.6度  ph 8.9  成分総計 297.8g/kg
効 能 神経痛、関節痛、リューマチ、胃腸病、痔疾、冷え性、美肌、疲労回復、健康増進
施 設 不明。露天風呂あり。
 屋代さんが次に案内してくれたのは、同じ中山平温泉の「あすか旅館」。
 「丸進」と同じエリアながら、今度はまったく違う泉質が印象的なアルカリ単純泉。
 ここは非常においしい温泉水が名物で、鳴子では珍しく保健所に飲泉許可をもらっている数少ない宿である。
 屋代さんが「ここはトラックにポリタンクをたくさん積んで汲みに来る人がいるんですよ」と言っていたが、到着してみると本当に軽トラックで乗りつけていたおじさんがいた。
 建物の外に温泉が出る蛇口があって、フロントに申し出ればポリタンク3個まで汲むことができる。もちろん無料。
 だが、このおじさん、10個以上は汲むつもりのようで、そうとう貪欲なお人とみた。なんだか「花咲爺さん」に出てくる意地悪じいさんや、「舌切り雀の」欲張りばあさんを連想してしまった。
 屋代さんがわたしのために小さなペットボトルで汲ませてもらおうとしたら、「あと3時間はかかる」と不機嫌に返してきた。
 3時間も蛇口を独占する気か、このおっさん。
 屋代さんは内心ずいぶん気分を害されたようだが、気を取りなおして「中にも汲めるところがあるから」と、わたしたちを中に案内しようとした。
 すると、例のおじさん、「そうだよ、中にもあんだよ」と偉そうに言ってきた。いったい何様のつもりだか。
 →ここがロビーにある飲泉所。フロントには誰もおらず、人の気配ゼロ。経営者の商売っ気もゼロのようだ。
 よしかさんとともに冷水器で冷やしたのと、源泉そのままのとを両方飲ませてもらった。
 癖がなく、それでいて舌の奥にはっきりとした甘みが残って、本当においしい。わたしもポリタンクを持っていれば汲んでいったのになあ。(もちろん1コだけだよ)
 ここでは入浴はせず飲泉だけさせていただいて、わたしたちは外に出た。
 先ほどのおじさんは相変わらず黙々と温泉を汲んでいて、こちらを一顧だにしない。
 そうまでして、この温泉水を一体なにに使うつもりだろうか。お茶やコーヒーをこれで入れるとおいしいと言うが、それだけの理由であんなにたくさん汲むものかしら。
 もしかしたら体のどこかを患っていて、すがるような想いで一週間分を汲んでいるのかもしれない。それとも、病に苦しむ奥さんが家で待っているとか。・・・なんてわけはないだろう。あれだけの水をペットボトルで買ったら相当な金額になるはずだから、単にけちん坊ってヤツかな。やっぱり舌切り雀のお婆さんだ。
 まあ、どんな理由があるにせよ、善意で提供されている温泉を当然の権利のように独占するのは、ちょっと問題ではなかろうか。浅ましい光景に、なんだかもの悲しくなってしまった。
     


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