1日目 草津国際スキー場 |
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草津国際スキー場の第2駐車場にトレーラーを設置し終えると、さっそくお湯を求めて湯畑にやってきた。
入浴したのは共同浴場「白旗の湯」。湯畑横の駐車場に車を停め、20分ほど入浴した。 |
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お湯からあがり、駐車場のすぐ上にある居酒屋へ。空いているところは少なく、やっと見つけた「山波」という、女将が一人で切り盛りしているこちらで、たいへん美味しい焼き茄子やおでんを食べ、生ビールをいただいた。 |
2日目 草津から万座へ |
翌朝。まわりには乗用車がいっぱい。
我が家のすぐ後ろにハイエースのキャンピングカーが1台、さらにずっと向こうの方にもキャンピングカーが1台停まっていた。 |
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わたしたちはすぐ近くにある「ベルツ温泉センター」で入浴し、30分ほどで帰ってきて出発した。
目指すは万座温泉だ。
カーナビで検索すると、草津から万座へのルートは「浅間白根火山ルート」となるのが常だ。だが、そちらは1,050円のお高い有料道路である上に、眺めもあまりよろしくない。いちおう浅間山は見えるのだが、硫黄好きのわたしが好きなのは、なんといっても草津国際スキー場の上から湯釜を通るルート。
硫黄の匂いがぷんぷん香る、物騒な名前の「殺生河原」あたりの眺めはなかなか見ごたえがある。「硫化水素ガスが発生するので、このあたりは駐車禁止」という看板を見ると、とってもワクワクしてしまう。 |
今回は時間の余裕がたっぷりあるので、湯釜へも登ってみたいと思っていた。そこでわたしは、迷うことなく後者のルートを選んだ。
だが、ちょうど湯釜に差しかかる手前あたりから、あいにくの雨が降りだしてきた。
雨嫌いのわたしの気力はたちまち萎んでしまい、「やっぱいいわ」とあっさりプラン変更。そのまま万座に直行することにした。
だが、それがよかったのか、悪かったのか。
雨は、アクシデントの前触れだったのか。
不幸なできごとはそのあと起こった。 |
ハンドルを握っていたのは、わたしだった。
湯釜を通り過ぎ、まっすぐ行けば志賀高原という道を左に折れ、万座へと下り始めた時。
急な下りのカーブにさしかかる直前、助手席の夫が「俺の携帯どこ?」といきなり尋ねた。
わたしはダッシュボードの上を指さし、「そこ」と教えた。そして、今度は小銭を入れた巾着袋をゴソゴソやり始めた夫の手元を、つい目で追ってしまった。
それがいけなかったのだ。
ふと我に返り、わたしは視線を左サイドミラーに戻した。
いつもなら、カーブに入る手前からサイドミラーでトレーラーのタイヤを確認しながら走るのだが、このときばかりはつい別のことに気を取られていた。
タイヤの位置を確認した時にはすでに、それはカーブの中盤にまでさしかかっていた。
そして思いがけず、とんでもないほど内側を走っていた。
内輪差というやつである。長い車両ほどそれが大きくなる。前の車両が普通に通過したカーブでも、後ろから着いてくるタイヤはそれよりずっと内側を通るのだ。
いつもならそれに注意を払って運転しているはずなのだが、ちょっとした油断であった。
しまったと思ったときには、もう遅かった。
2軸あるタイヤが二つとも、ずどんと側溝に落ちた瞬間が目に入った。
衝撃はさほどではなかった。わたしが「ごめん、落ちた」と言うまで、夫は落ちたことに気づかなかったくらいだ。
サイドブレーキを掛けて、わたしたちは車外に出た。
夫はタイヤの状態を確認してから、運転席に乗りこみバックで脱出を試みた。
しかし、いくら馬力の強いハマーでも、側溝にはまりこんだトレーラーを動かすことは不可能だった。
画像では草の陰で見えないのだが、側溝を塞いでいた石の蓋が垂直に跳ね上がり、タイヤをガッチリと留めていた。そのため、前に進むこともできない。
腹ただしいことに、側溝を塞いでいるはずの石蓋はほとんど失われていて存在せず、2枚ほどがかろうじて残っているのみ。たまたまそのうちの1枚を跳ね上げた形で止まったのだが、石蓋がちゃんと全部揃っていれば、こうして落ちることもなかったのだ。道路整備の不備としか言いようがない。
そこへ赤い車が通りすぎ、やがて一人の男性が現れた。
お会いしたことのない人だったが、なんとうちのHPをよく見ていると言う。えっ、と驚いていると、「味噌造りの”さだお”です。はなさんの『極楽とらべる』の掲示板で書きこみを・・・」と意外なことをおっしゃった。
なんと、わたしもちょくちょく拝見している掲示板に、「さだお@安曇野」のハンドルネームで書きこみしておられる方で、何年か前にはわたしもやりとりさせていただいた憶えがある。
なんでも今日は万座温泉に入り、これから草津を経て平治温泉に行かれると言う。
なんという偶然だろうか。
しかし、夫の方はおしゃべりする精神的な余裕もなく、
「こりゃあ、JAF呼ぶしかないなあ」
と、弱りきった様子。
引き留めてもなんなので、さだおさんには間もなくお帰りになっていただいた。
夫は財布からJAFの会員証を取りだし、電話をかけ始めた。
だが、なんと・・・ここは圏外だった。
夫のauも、わたしのドコモのmovaもFomaも、すべて圏外。
オーマイゴッド。
万事休す。
と、そこへ、一台のトラックが通りかかった。
側面にJAFのマーク。
呼びもしないうちから現れるとは、神が遣わした天からの使者ではないだろうか。
夫は両手を振ってJAFに追いすがり、その先で停まったトラックから運転手さんを連れて戻ってきた。
この人、もしかしてエスパー?
いやいや、そんなわけがない。
なんでも、この先でエンジントラブルを起こした車を迎えに行くところなんだそうだ。
JAFの職員さん、しばらくトレーラーの状態を見たあと、北軽井沢にあるJAF営業所に無線連絡してくれると言う。「1時間から1時間半ほどみてください」だって。
その場で助け出してくれないのは不満だったが、まあ仕方がない。
携帯の通じない場所で困っていたわけだから、無線連絡してもらえたのはまことにラッキーとしか言いようがない。
わたしは車に戻り、かろうじて映るTV東京の「でぶや」を観て、ときどきちょっと居眠りしながら待った。
その間、先ほどのJAFのトラックが緑色のハイエースのような車を乗せて、引き返してきた。
おお、あれがわたしたちの幸運の元となった車か。持ち主さんには悪いが、グッドタイミングで壊れてくれてありがとう、ハイエース君。
JAFの職員さんは赤棒持って交通整理をしている夫に「じゃあ、連絡しておきましたから、もうしばらくお待ちください」と手を振って、去っていった。
なぜ夫が交通整理をしていたかというと、場所がカーブだからだ。最初は空いていた道路もお昼過ぎになると観光バスが増え始めので、乗用車などと鉢合わせして詰まってしまうのを防ぐためである。 |
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そして、約1時間後、クレーンを備えたJAFのトラックが現れた。
さっそく作業開始。
と、そこへ2台のキャンピングカーが通りかかった。助手席からよく見知った顔がのぞく。
あ〜、サナエさんだっ。
後ろに続くはレイクウエストさんのキャンピングカーではないか。
2台はすぐそばの空き地に停まり、2組のご夫妻は交通整理を買ってでてくださった。 |
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JAFのお二人、最初はクレーンで引っ張ることを想定していたようだが、板を当てることで脱出できると判断したのだろう。
熟練した年配の職員さんが若い職員さんを使い、荷台から持ってこさせた板をどんどん側溝に埋めこむ。
そして、板の下から大型ジャッキでタイヤを持ち上げると、少しずつトレーラーが持ち上がり始めた。 |
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こんな風にして木をタイヤの下に当てていって、少しずつ前へと進む。
板がバリバリと割れ、トレーラーががくんと沈むこともあって冷や冷やさせられたが、少し進むと木を前にずらしていくということを繰り返していって、ようやく脱出することができた。
思わず拍手喝采。
JAFさんの手にかかると、この程度の脱輪はものの20分もかからなかった。さっすが。
ちょうどロングサイズの観光バスがつっかえてしまったので、トレーラーは大急ぎで下の方に移動。うちのジャッキと三角停止板を持って、小走りで後を追うわたし。でも、重いジャッキは藤澤さんが持ってくれた。
いやいや、本当になにからなにまで、ありがとうございました。
←もうちょっとで脱出成功というシーン。道路の向こうに立っているのは、赤棒持った藤澤さん。 |
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このあと、JAFのトラックも一緒に万座温泉まで下っていって、駐車場で料金お支払い。
JAFの会員だったので、なんと4千円で済んだ。合い言葉は「入っててよかった♪」である。
ところで、この夕方、「豊国館」の露天風呂にサナさん、レイクウエストさんの奥さんと浸かっていたら、宿泊客の女性とおしゃべりになった。
側溝に落ちているキャンピングカーを見たと言うので、「ああ〜、それ、わたしです、わたしっ」と、思わず得意げに手を挙げてしまった。
彼女、「あとで主人に言わなくちゃ!」と小さくガッツポーズをつくっていた。
もう一人、別の女性客も「わたしも見た」と笑っていた。
なにやらちょっとした有名人になってしまったようで、「豊国館」の浴衣を着た人が駐車場に泊まるトレーラーを見に来ることもあった。 |
万座温泉公共駐車場 |
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万座スキー場前の駐車場にトレーラーとキャンピングカーを設置。
とにかく広くて、眺めも良し。 |
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万座温泉の景色はとてもワイルドだ。剥き出しの岩肌から火山性の煙が沸き上がり、川からは白濁した湯の花が混じった滝が溢れる。 |
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お腹が空いたぞ、宴会タイムだ。
さっそく、サナエさんが持ってきてくれたお寿司をつまむ。
そして、ビールやワインを飲みながら、ブタの足の燻製をスライスして皆で食べた。
だ〜れだ〜、くららの足だなんて言うやつは〜。 |
到着したときこそ天気はよかったが、土曜日の夜から帰る月曜日まで、ずっと雨が降りっぱなし。
宴会中、雨脚が強くなってきたので、たまらずシートでテーブルの周囲を囲った。
夜も遅くなってきた頃、テントとテーブルを片付けて、宴会会場を我が家のトレーラーに移す。
すると、三重から来たというキャンピングカーのご夫婦がスイカを持ってご挨拶に来られた。トレーラーの中を見学して「ほお〜っ」とか「はあ〜っ」とか感嘆の声を上げ、お帰りになった。
スイカ、ご馳走様でした。またいつでもどうぞお越し下さい。
さて、楽しいミニオフものんびりまったりのうちに無事お開きとなり、海の日の月曜日、午前9時前には失礼した。
レイクウエストさんご夫妻、藤澤さんご夫妻には大変お世話になりまして、ありがとうございました。
またどこかのオフでもよろしくお願いします。 |