 |
今年はここで会社の忘年会を催すことになり(昨年は「瀬田温泉 山河の湯」)、2週間ほど前に申し込みをした。この日は夜間メンテナンス日ということで、午後11時までの利用しかできない。
夕方5時過ぎ、駐車場に到着。入り口はちょっと見せ物小屋風で、見かけは思ったより大きくない。
玄関を入って左手が下駄箱。これはさすがに数が多く、団体に対応した規模だ。受付前には行列を作る場所が広く設けられていて、まるでディズニーランドみたい。 |
従業員さんはみな愛想良く、ちゃんと教育されている印象。お金を払うと「手形」と称するリストバンド付きキーを渡され、そこに記されているバーコードで買い物や飲食ができる。そのため館内でお財布を持ち歩く必要はない。入浴する際のロッカーでもコインはいらず、自動販売機も手形のバーコードを読みこませて使用できる。
子どもにこの手形を持たせるとアトラクションなどで際限なく使ってしまうので、注意しましょう。うちの息子がそうでした。 |
 |
 |
次に、ここ「越後屋」にて浴衣を選ぶ。「大江戸温泉物語」では、客が江戸の町人になって街をそぞろ歩くのがオキテ。江戸小路の従業員さんも忍者スタイルだったり、着流しだったりする。「越後屋」の受付さんも着物姿だが、やはり「越後屋」というからには悪徳商人風の人に勤めてほしかったな。だって、ほら、「越後屋、おぬしもワルじゃのう・・・」「いえいえ、お代官様のほうこそ・・・」って言うじゃない。
で、わたしは「仙台高尾」という遊女が描かれたピンク系の浴衣を選んだ。仙台高尾は吉原の太夫である。
※2006年に行ったら、新柄が追加されていました。 |
| 一方、夫は最初、相撲取りの浴衣を選んだ。しかし本人の体格とあまりにソックリなので、わたしが拒否権を発動して「新門辰五郎」の浴衣を選ばせたのだった。新門辰五郎は「暴れん坊将軍」の「め組」の頭のモデルともなった、実在の火消しである。実際は幕末の人で、組も「を組」だったそうだ。 |
さて、借りた浴衣を持って更衣室に入る。手形に書かれた「いろは」別にのれんが下がっていて、ロッカーが細かく区切られているせいだろうか。思ったより空いているような印象を受ける。ロッカーの扉には、版画風の紅富士が一 面に描かれている。
浴衣に着替えながら、ハタと悩む。このままお風呂にハダカで直行できるのだろうか? 浴衣を着るとしたら下着はどうするのか?
ノーパン・ノーブラで? それとも下着はちゃんと身につけていくべきか。それと、襟は右上だったかしら、左上だったかしら?
なんてことを悩みながら、とりあえず「広小路」へと偵察に繰り出す。 |
 |
 |
ここが広小路である。夜だったせいだろうか、ちょっと暗めの照明だ。「ちょんまげサンタ」が歩いていたり(左に写ってます)、大石内蔵助の息子・主税(ちから)がいたりする。
「吉良を探せ!」というイベントがあったり、手裏剣投げや的当てなど縁日風の遊びが楽しめたりする。
似顔絵屋さん、食べ物屋さん、土産物屋さんもある。すべて手形で支払いを済ませることができるので便利だ。 |
 |
 |
 |
 |
小判探し、手裏剣投げ、的当てなどで遊ぶ息子。成績に応じて景品がもらえる。駄目でもプラスチックのミニ手裏剣がもらえ、それを集めると小判に交換することができる。
息子もミニ手裏剣を7個集め、実際にテレビ撮影に使用されているという小判をゲットた。
ちなみに弓矢で直線を打ち抜くと、9千円するという刀がもらえます。 |
 |
 |
 |
甘味処でちょっと休息。昭和5年、宝塚歌劇団の生徒さんのリクエストで「あんみつ」が考案されたという、「若松」の味が楽しめる。
|
 |
ここが温泉の入り口。広小路の一角にある。更衣室から裸で出なくてよかった。
暖簾をくぐって中に入ると、奥にマッサージルームや脱衣所がある。脱衣所ではタオルとタオルバックを無料で貸し出してくれる(2枚目からは有料)。鍵つきロッカーに荷物を入れて浴室に入るのは、普通の温泉と同じだ。
内湯はとっても広い。そして、たくさんの浴槽がある。最初わからなくて色々入っていたが、どれもが無色透明で塩素臭い。ほぼ一周してようやく、中央に源泉浴槽があるのを発見した。 |
 |
 |
一段高い位置にある屋根付きの浴槽、そこに加熱された源泉が注ぎ込まれていた。凝った造りのせいで、入り口から入って一見した限りではわかりづらい。
浸かってみると、「豊島園温泉庭の湯」と実によく似た感じのお湯だ。黄褐色でツンとしたアンモニアっぽい匂い。舐めるとしょっぱい。肌触りもわずかにツルツルする。
実は今朝、新潟から来た友人を案内して「庭の湯」に入ってきたばかり。そのお湯とまさに双子のようにそっくりだったのは興味深かった。豊島園からここお台場まで20キロくらい離れているのに、地下1400メートルでは繋がっているのだろうか。 |
 |
お湯は循環。前述の通りツーンとした独特のアンモニア臭とともに、消毒おしぼりのような消毒臭がするが、まずまずといった印象で、そんなに悪くはない。
ここの雰囲気だけはとってもよくて、ほとんどずーっとここに浸かっていた。
※2006年に行ったら、内湯に源泉浴槽が2つ追加されていました。源泉浴槽を挟む形で前からあった浴槽に源泉が注がれるようになったものです。「黄金の湯」と命名されていました。元からあった源泉浴槽よりぬるめで、お湯に鮮度を感じました。 |
 |
左の画像は内湯で最も大きい檜浴槽。「千人風呂」と名付けられているが、本当に千人も入れるかな? これはただの水道水の沸かしだった。名物だった「参勤交代の湯」は事情により中止だとか。代わりに「ゆず湯」があったので入ったが、とっても混んでいた。袋に入れられたゆずがぷかぷかと浮いている。
露天風呂は屋根がついていて、本当の露天とは言えない。聞けば、男湯の方は一部屋根がないという。どうやら周りに高い建物が多いため、女湯ではすべて囲っているようだ。岩風呂2つに女湯のみという桶風呂などがあるが、ここでも温泉は使用されていない。カルキ臭強し。 |
宴会の場としてや、デート、子連れのレジャーとしては楽しいかもしれないが、温泉ファンが真剣に湯を求めるには料金が高すぎる。そもそも水道水を沸かしただけの浴槽をいくつも作って、温泉かどうかの区別もつかない人たちが喜んで入っているように見受けられる。
テーマパークとしても思ったほどの規模ではなく、「サンシャイン・シティ」にある「ナンジャタウン」の雰囲気になんとなく近いかなと思った。またすぐにでも行きたいかというと、答えは「ノー」。温泉のお湯自体はそんなに悪くないのだが・・・。
→右は後日来たときの昼間の風景です。 |
 |