バーデホフ・クベレは温泉のある都市型リゾートホテルで、川越街道沿いの新座警察署隣りにあるので見つけやすい。余談だが、川越街道を渡って少し奥へ進むと、3代将軍・徳川家光に仕え、その才知から「知恵伊豆」と称された川越城主・松平伊豆守信綱の墓所がある。この野火止は、信綱が農家を移住させたりして開墾した土地。水不足が生じたため、玉川から野火止まで上水を引く工事を行ったりしたという。ちなみに野火止という地名は、かつて田に火を放って草を焼き肥料とした際、その火の勢いを止めるために堤や塚などを築いたところから付けられたと見られている。
この週もキャンプに出かけられなかったので、わたしたち夫婦は温泉を求め自宅から車で約30分ほどのところにある、ここ「バーデホフ・クベレ」へ来た。最近ちょくちょく豊島園温泉だの極楽湯だの、近場に出没しているわたしたちである。 |
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時刻はすでに夜10時を過ぎていたため、閉館時間である零時まで1時間30分くらいしかない。それで2,000円はちょっと高いが、仕方がないので二人分の水着をレンタルして計6,500円ほどの料金を支払った。
フロントで受け取ったカードを改札に通し、中に入る。このカードはロッカーに施錠する時にも使われる。土曜日の夜ということでロッカールームに人影はなく、なんとなく不安な気持ちになる。 |
| わたしはレンタル水着を着て、ロッカールームを出た。廊下で待っていた夫と落ち合い、一緒にバーデゾーンへ。このとき水着姿でも構わないが、レンタルバッグに入っているガウンを着て出るといいだろう。廊下は涼しいし、特にバーデゾーンの露天は猛烈な寒さだった。そして、ついでに入浴セットを内湯の脱衣所に置いてくるといい。内湯はバーデゾーンの近くにあるので、こうしておくと一度ロッカールームに戻る手間が省ける(紛失にはご自分の責任において注意してください)。わたしは初めてだったので勝手がわからず、効率の悪い動きをしてしまった。 |
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露天には長円型の温水プールと、奥に小さめの丸い浴槽が一つ。誰もおらず、夫と二人のんびりと浸かった。
外に面したカフェでは軽食ができ、ビールなどを飲むこともできる。 |
| お湯の色はいわゆるモール泉特有の紅茶色。関東に多い黒湯である。ヒノキのような木の香りに、砂のような匂いも混じる。肌触りはヌルヌル感があり、とても気持ちがよい。浴槽の縁からお湯がザアザアと溢れており、ほとんど掛け流しの状態。それにしても、真っ黒なお湯に水着で浸かるというのはなんとも妙な感じだ。これまでも温泉とバーデゾーンが併設された施設には何度か入っているが、プールで使用する水は無色透明なのが普通である。ここまで原形を留めた源泉をそのまま使用しているというのは希有の存在だと思う。 |
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ずっと露天にいて頭が冷たくなってきたので、わたしたちは中に入った。
ぬるめの温泉が入ったプールと、ただの水が入ったプールが1つずつ、円形のジャグジーが1つある。
大きなバーデプールの湯温は低めなので、わたしたちは一番湯温の高いジャグジーにずっと浸かることになった。ここのお湯も消毒臭などもせず、ほとんど掛け流しの状態。おそらく加熱循環だろう、かなりいい泉質だ。
しばらく誰もいなかったが、後からカップルが入ってきて少しだけ賑わってきた。それにしても、料金が高いせいか客が少ない。 |
階段の上には何があるのかと思い登ってみると、やはりここにもプールが。右側の淵には柵もなにもないので、子どもが落ちないように注意が必要だ。ここから下のプールにお湯が落ちる仕掛けになっている。 |
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バーデゾーンに面した休憩室。テレビも置かれており、雑誌を読むくつろいだ姿も見られた。
あまりに客が少なくて客層が掴めないが、総合的に見ておそらくカップル向けだと思われる。 |
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閉館40分前になって、わたしは内湯に移動した。これは日替わりで本日女湯になった、1階のフジヤマ風呂。バーデゾーンの規模に比べると、内湯はかなり寂しい感じだ。半円形の内湯が一つ、他にフィンランドサウナと水風呂があるだけである。
源泉100%の掛け流しだが、湯温がぬるい。いくら浸かっても寒くてなかなか出られない。あまりに熱いのも苦手だが、冬くらいは最低40度の湯温は保ってもらいたいと思う。 |
こちらは男湯のいろはにほへと風呂(2階)。壁に「いろはにほへと」の文字が掛かっているため、この名がある。
こちらも掛け流し、消毒臭などもしない。ヌルヌルした肌触りも変わらず、快適。
料金が高めなのが幸いして空いているのがよい。なかなか穴場な温泉である。 |
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