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薬師温泉からの帰り、立ち寄ったロッジ。
玄関を開けてみると寂れたような雰囲気が漂い、ひとけもない。やめようかと躊躇していると、奥からご主人が姿を見せた。
他に昆布温泉、アンヌプリ温泉が清掃中で空振りしているので、ここで入れてもらうことにした。
が、ご主人が「お風呂の前にビールでも」と自販機でビールを購入し、わたしに薦めてくる。辞退したが、ぜひ酒の相手をして欲しいというので、ご馳走になることにした。 |
ロビーにはドラムやアンプなどが並び、まるでライブハウスといった風情。音楽好きのご主人が趣味でバンドをやっているという。カラオケも大好きで、酒好きのお客さんなどとよく盛り上がるのだという。
ロビーのソファに腰を下ろし、おつまみも出され、しばしビールを酌み交わす。このあと時間はあるかと聞いてきて、もしよければ焼き肉などを振る舞うから飲んでいってと頼まれてしまった。わたしは「これから登別に発つので」と断ったが、入浴後も引き留められ、また来年おいでとか、電話くれれば焼き肉を用意して待ってるからとしきりに念を押された。
お友達もこっちに来る人がいたら寄るように宣伝しておいてと言われたので、ニセコに行かれる人がいたら、ぜひお寄りください。焼き肉とビールをご馳走してくれるそうです。一人で寂しがっているご主人につきあってあげてください。 |
で、肝心かなめの温泉であるが、内湯は五色温泉に似た薄緑がかった白濁湯。硫黄臭たっぷりで掛け流しだ。
こちらは男湯の内湯。浴槽が2つある。
ここの源泉は大湯沼。
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で、こちらが女湯の浴室。浴槽は1つだけ。小さい浴槽だが、豊富に掛け流されている。誰も入っていなくて、かなりもったいない状態である。簡単に体を洗い、露天風呂へ出てみる。
灰色がかった濃い乳白色のお湯が満たされた、小さめの露天風呂。左側に見える石の仕切りは、男湯側との境に位置している。そう、つまりここの露天は混浴なのである。誰もいないと思ってのんびりくつろいでいたら、いきなり男性が現れたのでびっくりしてしまった。
バスタオルを用意してきてよかった。石の陰で巻いたり外したりすれば、あとはお湯が濁っているので混浴しやすい。 |
ここの露天ですごいのは、底に沈殿したねっとりとした泥である。キメの細かい泥が分厚く積もっているさまは、九州・別府温泉の「別府温泉保養ランド」に匹敵する。
肩や腕、顔にぬりぬりして泥パックを楽しんだ。お肌、きれいになったかな?
粘土のような不思議な匂いのする灰色の泥に、黄色いコンペイトウのような硫黄の粒が混じっている。駐車場で家族が待っていなければ、そしてスケジュールに余裕があったら、もっと何時間もゆっくり浸かっていたい露天風呂だった。 |
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ところでこの泥であるが、内湯の方には沈積していない。露天の泥は、お湯を抜かず、掃除もせず蓄積させた結果なのだろうか。お尻をむにゅむにゅさせて楽しんでいたものの、衛生状態はどうなのだろうかと、ふと思ってしまった。
ちなみにこのあと行った「国民宿舎雪秩父」にも泥が少なめながら泥湯あり。そっちの方が施設も大きく綺麗だが、泥の多さではやっぱり「チセハウス」がおすすめ。だいぶくたびれた印象なので人によってはどうかとも思うが、最近内装をリフォームして綺麗になった。話の種にぜひ立ち寄ってみてください。 |