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 ■平成16年4月3日訪問

平治温泉
住 所 群馬県吾妻郡嬬恋村西窪
アクセス 関越道 渋川・伊香保IC〜R353〜R145〜R144経由約70キロ
上信越道 碓井・軽井沢IC〜R146から浅間白根火山ルート経由
上信越道 東部湯の丸IC〜浅間サンラインから県道東部嬬恋線で湯の丸高原経由
営業時間 不明
料 金 料金箱に200円
泉 質 ナトリウム炭酸水素塩泉
切り傷、やけど、慢性皮膚病、リュウマチ性疾患、婦人病等
設 備 男女別内湯各1
シャワーなどの設備なし、備品なし、洗面器あり
関東の温泉愛好家の間では結構知られている秘湯・平治温泉。「ごくらく温泉」やそこの掲示板などでレポを読むにつけ、いつか行ってみよう。と心に決めていたものである。
なにがそんなに温泉好きの心をくすぐるかというと、
1.地元の人しかその存在を知らない。2.場所が極めてわかりずらい。3.ソーダ水のような泡つきのお湯。
などの条件が挙げられるかもしれない。
いいお湯だと言われれば、それがどんな辺境であろうとボロい掘ったて小屋であろうと、行ってみないでは気が済まないのが温泉好きというものである。
ネットで入念に下調べをした結果、だいたいの場所は把握した。あとは主人がどこまで協力してくれるかにかかっている。
だが、心配は無用だった。わたしの影響でかなりの温泉マニアになりつつある主人、ことの他 熱心に探してくれた。結果、144号線沿いのそのあたりを車で1、2回流しただけで発見することができた。
草むらの奥にポツンと建つ、小さなプレハブ小屋。
144号線から直接見えないし、仮になにかの弾みで目にしたとしても、それが温泉だとはまさか思わないだろう。看板もなく、湯暖簾もかかっていない。
塩原新湯温泉の「むじなの湯」もこんな感じのバラック小屋だったが、看板だけはちゃんとかかっている。でも、ここには温泉であることを示すものがなにもないのだ。初めから温泉と知ってて目指す以外、訪れる人はまずいないだろう。わたしは見つけられた喜びに勇みたち、ひとりで小屋へ向かっていった。
すると、ちょうど湯上り直後という風情のおじさんが小屋のほうから歩いてくる。すれ違うとき挨拶して、「鍵は開いてますか?」と尋ねると、「開いてるよ。男の人が一人、女の人が一人ずつ入ってるよ」と丁寧に教えてくれた。逆に「どこから来たの」と尋ねられ、「東京から」と答えると、驚いていたようだった。
後から主人も追いついてきて、二人で小屋に入る。
料金箱の上には「源泉は自家用です」の張り紙。
料金箱の左が男湯で、脱衣所はカーテンに仕切られただけの簡単なもの。一方、女湯にはちゃんとドアがあり、狭いながらも独立した脱衣所がある。

これは男湯の浴室→
淡く濁っているが、これが細かな泡となってカラダじゅうにびっしりとまとわりつく。
手で払うと、まるで煙のようにお湯が白く濁る。とにかく凄い炭酸で、今まで入った泡のつく温泉の中では一番の泡つきだった。


←こちらは女湯の浴槽。朽ちかけた木がいい味を出している。浴槽の右に掘られた溝から小屋の外へと直ちに排水されていた。紛れもない掛け流しである。
どぼどぼと大量に注がれており、湯量が豊富なのも嬉しい。
湯温は比較的ぬるめ。入っていても寒いというほどの低さでもなく、のぼせることもない高さだ。
強い鉄臭に硫化水素がほのかに混じり、味も鉄味が強い。他に特徴はないけれども、とにかく払っても払っても凄いスピードで体に付着してくる泡に夢中になった。

場所は、144号線を嬬恋村役場から「万座・鹿沢口」駅方面に進んだ、空き地の奥です。イタズラや荒し行為が目立つとのことで、キレイにマナーよく使用しましょうね。地元の方に気を使うことをお忘れなく。
ただし、その地元の方にひどいマナーのおばちゃんがいるんですよね。湯舟に浸かったまま歯磨きするとか・・・もう論外ですが。





鹿沢温泉 紅葉荘
住 所 群馬県吾妻郡嬬恋村田代681  0279-98-0421 地図
アクセス 上信越道 東部湯の丸IC〜浅間サンライン経由〜約40分
関越道 渋川・伊香保IC〜R353〜R145〜R144経由約70キロ
営業時間 10:00〜16:00
定休日 無休
料 金 大人500円
泉 質 マグネシウム・ナトリウム炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)、
源泉名:雲井の湯  源泉温度 44.5度  ph7.0
湧出量 37リットル/分  成分総計 1.39g/s
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、痔症、冷え性、慢性婦人病、やけど等
設 備 男女別内湯各1、露天風呂各1、休憩所あり(ロビー)
標高1,300m〜1,600mの高原にある鹿沢温泉は
♪雪よ〜岩よ、我ら〜が宿り〜♪でおなじみの「雪山讃歌発祥の地」なのだそうだ。
雪のため温泉宿に閉じ込められた京大山岳部のメンバーが部の歌を作ろうと、西堀栄三郎氏(第1回南極越冬隊長)が中心になって作詩し、アメリカの民謡「Oh, My Darling Clementine」をメロディに歌ったのが始まりなんだとか。
湯の丸山の登山基地として栄えたこの地にふさわしいエピソードである。
鎌倉時代から湯治場として知られた鹿沢温泉であるが、大湯などの共同浴場もいつしか消滅し、多くの湯宿は下に移って新鹿沢温泉を形成した。この「紅葉館」だけが残って一軒宿となったらしい。
ただし、新鹿沢温泉から坂道を登って間もなくのところにあり、道路沿いということもあり、そんなに秘湯という環境にはない。周囲には美しい眺めの滝や川が流れ、風光明媚ではある。

ところで、階段を降りたところにある浴室のお湯はいい温泉という説がある。昔ながらの湯治宿はポンプで汲み上げたりせず、源泉になるべく近いところに浴室を持ってきているからなんだそうだ。
その説に従えば、ここ「紅葉館」のお湯はいいお湯、ということになる。古い階段を下って浴室に向かう雰囲気は、昨年行った「那須温泉 雲海閣」をほうふつとさせた。
さて、いよいよ浴室へ。思った通りの、レトロで味わいのある鄙びた雰囲気だ。
お湯はかすかに濁っており、鉄臭が漂っている。先ほど入ってきた「平治温泉」と似た泉質との印象を受けたが、泡はついてこない。
注ぎ口周辺にびっしりとツブツブした析出物が付着しており、コップが置かれていた。お湯を飲んでみると、鉄の味プラス薄い塩味と硫化水素系。単純に鉄味しかしなかった平治温泉より、いろいろと成分が多い感じだ。やや緑がかった灰色のお湯に、茶色っぽい湯の花が舞っている。
男湯との仕切りに掘られた石のレリーフがまた古めかしい。レリーフといえば、先だって行ってきた南伊豆の「みなと湯」が強烈だったが、こちらはかなりの時代物だ。

大阪から来たという年配の女性と、その娘らしい女性と小学生のお嬢さんご一家と一緒になり、お湯に浸かりながら温泉談義に花が咲いた。
大阪からわざわざ訪れるほどメジャーなのかな、ここって? と思い尋ねると、お祖母ちゃまのお茶(だったかお花だったか、踊りだったか失念してしまいました)の先生のご実家が、この「紅葉館」なんだそうだ。先ほど到着し、今夜はここに泊まると話しておられた。羨ましいナ。

   ついたてと「うたせ湯」→
   ↓脱衣所に張られていた源泉の説明図   

昭和26年には天皇も訪れたというわりに、外観や廊下の雰囲気など、いかにもそれらしい重々しさは感じられない。つい先週、薬師温泉のような重厚な時代風の宿を見てしまったせいか、どちらかというとごく普通の旅館という印象を受けた。
だが後から思い返してみると、本当はなにより贅沢な空間がそこにはあった気がする。目新しさを追わず、昔ながらの佇まいのまま湯を守り続ける。これがなによりも大変で、また得がたい貴重なものではないだろうか。
短時間ではあるが、この贅沢な空間を一期一会の大阪からの客と共有できたことに感動しつつ、いつまでもこのままの姿で、このままのお湯を提供し続けていってもらいたいと願った。





星野温泉トンボの湯
住 所 長野県北佐久郡軽井沢町星野  0267-44-3580 
アクセス 上信越道碓氷軽井沢ICより約20分
公式サイト http://www.hoshino-area.jp/frameset/frametonbo.html
営業時間 10:00〜22:00(閉館23:00)
定休日 無休
料 金 大人1,200円 小人700円(3才〜小学生)
泉 質 ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉(弱アルカリ性高温泉)
源泉名:トンボの湯(星野5号、星野新6号、志賀1号および共同井戸の混合泉)
ph7.53  源泉温度 50.6度  成分総計 1142g/s
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、くじき、うちみ、慢性皮膚病、やけど等
設 備 男女別内湯1、露天風呂1、休憩所あり(外のレストラン)
我が家がキャンプをするようになった最初の年に、ここ軽井沢でテントキャンプをしたことがある。以来、野鳥の森でバードウォッチングする折には、高いと言いつつ星野温泉ホテルに立ち寄り温泉に浸かってきた。
そのホテルも昨年新築のため閉館し、お気に入りの内湯も取り壊されてしまった。ちょっと古びているが、洋風レトロな雰囲気がたまらなく好きだっただけに、とても残念だ。
当時の画像はこちら→平成11年のキャンプ日記平成14年のキャンプ日記

その星野改築に当たって星野温泉ホテルが新たにオープンした日帰り温泉施設が、「トンボの湯」だ。
とにかく広い。豪華。土地柄か、女子大生らしき集団が来ていて、大変かしましい。大変混んでいたので写真が撮れず、画像はこれだけ。いずれリベンジするまでは、公式サイトの画像をご覧ください。
以前はグランドだった場所にえらい豪華なレストランと温泉施設が建ったのだが、その温泉への入り口にある小さな建物が受付。そこでお金を払うと、人工的に作られた長い小川(?)に沿って奥に進む。男女に分かれた入り口があるので、左右に分かれるようになっている。ここまですべて屋外だ。
上の画像は女湯の玄関。こうして別々に玄関があるのだ。普通は男女とも玄関は一緒で、中で分かれるもの。こういう造りは初めてなので、かなり度肝を抜かれた。脱衣所も浴室も広くて、凄くお金がかかっていそうだ。

お湯は掛け流しだが、泉質分析表を見ると、井戸水もブレンドされているようで、つまり源泉そのままではないみたい。以前の星野温泉のお湯より、若干薄いような気がした。
ただ、内湯の中央にある丸い注ぎ口から湧出するお湯をすくうと、ほんのり硫黄の香り。飲むと、やはりタマゴのような味がする。塩分はあまり感じられない。浴槽の端の方では匂いがしなくなっている。
露天風呂でも注ぎ口では新鮮な硫黄泉の匂いがした。ここの硫黄臭はすぐ飛んでしまうのだろうか。
夜のことで暗く、内湯でも露天でも湯の花の存在は未確認。
以前のホテルの内湯も「加水せず、循環せず」の掛け流しというのが信じられないくらい、非常に広い浴槽が男女合わせて4つもあった。現在もその湯量は保たれているようなのは嬉しかった。でも、やっぱり以前のホテルの内湯のような、大正ロマン風の浴室の方がわたしは好きだなぁ。今度、新しくできるホテルの内湯がどんな風になるのか、早く見てみたい。




 ■平成16年4月4日訪問

塩沢温泉 高林閣
住 所 長野県北佐久郡軽井沢町塩沢  0267-46-3000 地図
アクセス 上信越道 碓氷軽井沢ICより約20分
公式サイト http://www.mks.or.jp/~korinkak/
入浴時間 月〜木 10:00〜20:30(21時閉館)
金〜日・祝祭日 10:00〜22:00(10:30閉館)
定休日 無休
料 金 大人800円 小人500円
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性低温泉)
源泉名:塩沢温泉 源泉温度 37度 ph6.75 蒸発残留物 12,220r/s
切り傷、やけど、慢性皮膚炎、虚弱児童、慢性婦人病等
設 備 大浴場:男女別内湯各1、露天風呂各1
ふゆうの湯:男女別内湯各2、露天風呂各1
ボディソープ、シャンプーあり、ドライヤーあり
休憩室は有料
北軽井沢スウィートグラスキャンプ場からの帰途、もう一軒どこかに立ち寄りたかったので、かねてから入ってみたかった塩沢湖畔の塩沢温泉を訪れた。
昨夜から降り続く雪の中、表の道路から坂道を登って「高林閣」へ。傘をさしていたので写真を撮るのが面倒で、後回しにしたのがいけなかった。見事に外観の撮影を忘れてしまった。見たい方は、公式サイトへどうぞ。
お金を払って、まず大浴場へ。浴槽の一角から掛け捨てられているが、お湯の印象がネットで調べてきたのと違う。もっと茶色いかと思っていたのに、透明のごく普通のお湯だ。あれ? と思いながらも、先客の年配の女性が洗髪している横で浴槽を写真に撮らせてもらう。すると、その方がくるりと振り向いて「ここ初めて? なら、あっちのお風呂に行くといいよ」と言う。
「え?もう一つあるんですか?」と返すと、「源泉風呂があるのよ。ここはいつもは右から源泉が出てるんだけど、今日は止められてるの。もうひとつのお風呂に行くといいよ」と勧めてくれた。ご好意に感謝し、露天風呂の写真を撮ってから浴室を移動した。
ちなみにこの大浴場のお湯は無色透明、舐めるとしょっぱいが、その女性によると「このお湯は飲めないのよ」だそうだ。「沸かしている」と言っていたが、循環湯かもしれない。
←ここが本来、源泉が注がれる湧出口らしい。この日はなにも出ていなかったが、成分で岩が変色している様が見てとれる。
一度服を着て廊下に出る。教えられた通りに通路を奥に進むと、「ふゆうの湯」と案内があった。受付の女性は大浴場の場所しか教えてくれなかった。この奥のは宿泊客用にして、外来には教えたくなかったのかな。
大浴場の脱衣所には「日帰り入浴の方は午後3時以降、ふみんの湯の利用をご遠慮ください」というような張り紙があった。
「ふゆうの湯」には誰もおらず、貸切状態。手前の小さな浴槽に源泉そのままの湯が注がれている。
浸かってみると、36度くらいのぬるめの湯だ。注ぎ口が落下しているあたりが白く泡立っている。
説明書きによると、多量の炭酸を含んでいるので飲むとソーダのような味がする、とある。
コップが置かれてあったので、口に含んでみた。かなり甘みのある塩味だ。確かに口の中でシュワーと弾ける感触がある。が、しょっぱいので飲み込めず、吐き出してしまった。消化器病、糖尿病、便秘によいと書いてあるが、たくさん飲んだら高血圧になりそう。
緑がかった薄茶色のにごり湯なので、お湯の中の泡の存在は確認できない。肌への泡つきはなかったように思う。見た感じは、伊香保などのにごり湯などとよく似ている。最も近い星野温泉も、源泉はこんな感じなのかもしれないと思った。
お湯はオーバーフローしておらず、注ぎ口の下にお湯を吸い込む排水溝がある。それを見て、先ほどの大浴場の透明のお湯は、ここから吸水したお湯を濾過・再加熱したものではないかと思った。

ところで、長野の「加賀井温泉一陽館」を訪れた際、ご主人が無料でくださった「信州秘湯会・信州の秘湯」というパンフレット。スタンプを30個集めれば「秘湯横綱」の認定書がもらえるというものだ。
いつでも押せるよう車に乗せてあったのだが、なかなか機会に恵まれず「一陽館」のスタンプ1個のみという寂しい状態だった。たまたまこの「高林閣」が信州秘湯会に加盟しており、めでたく2個目の押印を果たすことができた。さあ横綱になれるのはいつのことか?




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