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前出の「白雲荘
目の湯」露天風呂からここ「薬師温泉」の駐車場がよく見える。ちょうど午前11時前のこと、チェックアウト思われる客や車が移動している。 「目の湯」を出て、「薬師温泉」に向かう。川を隔ててすぐ目の前にあるにもかかわらず、ぐるっと大きく回り道。 広報社「群馬の温泉」では11時より日帰り入浴となっているが、まだ10時45分である。駄目かな?
まだ早いかな? と恐る恐るフロントに向かう。 |
外観は一見、近代的なホテルだ。 だが「旅籠」という名にふさわしく、内部はいかにも江戸時代っぽい風情に満ち満ちている。 かやぶきの門をくぐると純和風な家具がずらりと立ち並ぶ通路があって、そこからまるで異世界のよう。 |
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高野豆腐を吊るした一角もあり、田舎の農家みたい。そういえば「鉄腕Dash」でもTOKIOが高野豆腐を作ってたっけ。染み豆腐、凍り豆腐とも呼ばれ、豆腐を屋外で乾燥・凍結させた保存食なのだそうだ。 |
このような鍵つきの祠(ほこら)で厳重に守られているのは、江戸時代から自然湧出していると伝えられる源泉。 説明書きによると、寛政5年(1793年)の206年前、、行者・温泉坊宥明が発見したと伝えられ、江戸時代は「鳩の湯」と一体であった。 当初は野天のみだったが、昭和5年官吏が寒村発展のため浴舎を建て無料開放し、薬師温泉と改名したそうだ。非常に貴重な自噴湧出温泉である。 |
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ひととおおり見学して、建物内部に入る。ちょっと暗めのロビーは時代がかっていて雰囲気は二重丸。 フロントの若い男性に「入浴・・・できますか?」と恐る恐る尋ねると、OKだった。まるで一流ホテルのホテルマンのような丁寧な応対である。 靴を脱いで上がると、床はワラで編んだようなゴザのような敷物が敷きつめられている。 鎧兜の後ろが内湯の浴室、露天はあちらと案内され、主人と分かれて浴室へ。 |
それほど鄙びているというわけではないが、周りの壁も木で、くつろげる雰囲気だ。 浴槽も古びた木製で、やや白っぽく濁った透明のお湯が掛け流されている。 お湯は「目の湯」とほぼ同じ印象で、味もごく薄い玉子味と塩味。匂いは薄っすらと硫化水素系。違っていたのは、鉄の味が舌に残る点。茶色の沈殿物もたくさん見られる。ここのお湯は加水せず、加温せず、循環していないとのこと。「目の湯」よりやや濃い印象を受けた。 |
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内湯から上がり、服をいったんつけて露天風呂へ向かう。狭いが風情ある廊下を通る。 |
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「滝見の湯」と名づけられた露天風呂。男女入れ替え制になっており、この日は滝に近いほうが女湯だった。 滝と言っても人工的に作られたような印象を受け、さほど見事な景観というわけではない。 お湯も塩素臭こそしないが、まわし湯のような蒸れた匂いがして、新鮮味に欠ける。いちおう、掛け流しにはなっているようだが。 お湯は内湯のほうが断然いい。 |
| 露天風呂のお湯は良くなかったが、総合的に江戸風の雰囲気には心惹かれる。一度泊まってのんびり湯治ざんまいしてみたい旅館だ。 |