蔵王はOL時代、同期の友人たちと一度スキーに来たことがあるだけで、温泉には入っていない。なんてもったいないことをしたのだろうと思い、十数年ぶりに再訪。目的は3つの共同浴場。我が家から約400キロの行程である。
連休の頭の土曜日、しかも東北は紅葉が見ごろとあって、東北自動車道は大渋滞。朝出発して、山形蔵王インターを降りたのは日暮れ迫る夕方であった。途中、空が火事かと思うほど素晴らしい夕焼けに感嘆しながら有料道路を登り、ようやく蔵王温泉に到着したころには陽がとっぷりと落ちていた。 |
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| ロープウェイ下やコンビニ前に広い駐車場がありP泊できそうだが、いかにも街中だ。もっと静かで広い駐車場はないものかと蔵王ラインを登る。すると、アストリアホテルの前に広い未舗装の駐車場を発見。しかも大型キャンピングカーが数台、停まっているではないか。ゲートが塞がれていたので、降りて聞きに入ると、顔見知りの顔があってびっくり。「東和遊友倶楽部」という、「東和モータース」でキャンピングカーを買った人たちのオフ会であった。「遊友倶楽部」でアストリアホテルから会場をお借りしているとのことで、我が家も片すみに停めさせてもらうことになった。 |
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トレーラーを設置後、ヘッド車を切り離して温泉へ。日帰り温泉施設1湯、共同浴場2湯に入る。コンビニで食材を買い出し、再びトレーラーに戻って夕飯を食べ、就寝した。雨の音で目が覚めるが、翌朝には上がっていた。どんよりと曇っているものの、周囲の山々の紅葉がほんのりとオレンジ色で美しい。下界の方も雲海に覆われ、なかなかの絶景。 |
| この駐車場は温泉街まで数分と便利な上に、景色がよい。許可をとらないとP泊できないのかどうかは不明だが、また来たいと思う場所だ。ただ蔵王ラインに面しているので、深夜まで車のエンジン音、タイヤを鳴らす音などが響き渡っていた。また早朝には火事でもあったのか、消防車と救急車が何台も通り過ぎていって目が覚めた。 |
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| まだ八分? でも美しい紅葉に覆われたスキー場の山 |
雲海が広がる大パノラマに思わず見とれる |
まずはともあれ蔵王温泉露天風呂へ向かい、恒例の朝風呂。
トレーラーに戻って朝食を摂ってから、肘折温泉、銀山温泉など数箇所の湯めぐりに出発した。いずれも「キャラバンML」の全国大会幹事連(皆さん東北の住人)さんたちから推奨を受けた温泉地である。
蔵王から肘折まで50キロ以上あり、しかも延々ダートコースまじりの峠道。しかも銀山から蔵王まで戻ってくるには70キロもの距離がある。夕方の渋滞もあり、再び戻ってきたのは日没後だった。 |
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湯めぐり遠征で特に気に入ったのは、銀山温泉街のたたずまい。大正ロマンの情緒いっぱいで、古い旅館や土産物やさんが銀山川を挟んで向かいあい、小さな橋で結ばれている。町全体が「家並み保存条例」によって守られており、小さいながらも見事な景観を織りなしている。ただ、電柱や電線も地中に埋め込んでなくして欲しいものだ。カメラを構えてもこれらが写り込んでしまい、とても残念。でも、小さな街なのに大勢の観光客がそぞろ歩き、写真を撮ったり、橋の上から街を眺めたりと、皆ここの情緒を楽しんでいるのがわかる。特に「能登屋」さんは「千と千尋の神隠し」の湯屋をほうふつとさせる、そびえるような木造建築物。なんと四階建てだそうで、その威厳ある姿に惚れ惚れ。玄関も凝っている。柱には「木戸佐左エ門」と書かれており、国の登録文化材に指定されているそうだ。 |
白人の女将で有名な「藤屋」という旅館も2、3件隣りに建っているが、こちらはかなり新しくて綺麗な建物。金髪の女将見たさか、男性の見物客が中を覗いたり、写真を撮ったりしている。(わたしも見たかった)
川沿いにはガス灯が吊るされ、日没後の景観もさぞ幻想的なものになるのだろう。それまでいられず残念だ。冬の雪に包まれた姿もきっと美しいに違いない。いつか泊まりにきたいと思わずにはいられない、ノスタルジーを刺激する街だった。 |
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さて、夜。スキー場駐車場に戻り、銀山温泉で買ったカレーパンを「東和」の皆さんに差し入れ。とても美味しいと聞いていたので、たくさん買いこんできたのだ。
このカレーパン、実際にレストランの店先で作っており、揚げたてはサクサクとして本当に美味しい。中身のカレーはちょっと甘め。美味しさのあまりついつい食べ過ぎると、結構あとから油っこくなってくる。
夕飯前にまた共同浴場に行き、熱い湯に浸かる。そして買出しをして戻ってみると、お返しに餃子とモツ煮が届いていた。それらをいただきながら、最後の夜を楽しんだ。
ところで、温泉めぐりで浴室に持ちこみ、体を洗ったり汗拭きなどに使っていたハンドタオル。帰宅してから洗濯して乾いたものを2日後、スポーツクラブで使用して驚いた。なんと硫黄の香りが染みついているのだ。最初は気のせいかと思ったが、汗を拭いて湿ってくるにしたがって、どんどん匂いが強くなってくる。
事前に知人から、『蔵王温泉で来ていたフリースが、洗ったあとも硫黄の匂いがとれなかった』という話を聞いたときは、まさかそんな、、、(笑)と思って聞いていたが、本当だということがよくわかりました。お湯に浸さなくても染みつくほど強烈な硫黄臭。蔵王って(銀山も入ってるかも)スゴイ、をあとからしみじみ実感。 |