(滞在7日目)
最後のプール遊び
 いよいよ今日は帰国する日だ。
 空港への送迎バスが出る直前まで子どもたちをプールで遊ばせようと、やまちゃん一家と一緒に送り出す。
 わたしは部屋に残って荷物整理である。あまりにも量が多くて重いので、捨てられるものは捨て、小さくまとめられるものはまとめ、とにかくかさを圧縮することに専念し悪戦苦闘した。
 ようやくまとめ上がったので台車を持ってきて1階に降ろし、巡回シャトルバスにすべて乗せる。
 そして本館ロビーに預け、子どもたちが遊ぶプールに向かった。
 ここは今まで利用してきた所ではなく、スパ近くにある南国ムードに溢れたメインプールである。滑り台が付いているので、うちの娘などは大喜びで遊んでいる。
 雨が降って肌寒かった昨日とはうって変わって、今日は晴天。とはいえ雲が多くて、蒼空の部分は少ない。
 結局今日まで、雲ひとつない蒼空を見ることは一度もなかった。雨期だからしょうがない。
 最後の日に晴れたことで良しとしよう。
 妹をおぶったりユウキ君を抱っこして滑り台を下ったり、とにかく大活躍のハヤ兄ちゃん。お疲れさま。
 その間、わたしはパラソルの下でビールをご馳走になり、しばしリゾート気分に浸っていた。
 周囲にはブーゲンビレア、ハイビスカスなどの熱帯の花々が強い日差しを浴びて真っ赤に輝いている。
 思えば、慌ただしく動き回っていた6日間だった。
 こんな風にプールサイドでぼーっとバカンスするのも悪くないなあ。
 ああ、こうしているわたしってなんだかフランスのセレブみたい。
 ・・・・・・
 いや、根が貧乏性だから、何もしないでじっと過ごすなんてきっとできやしないだろう。
 こういう時間の過ごし方ができる人って感心するなあ。憧れてしまうような、もったいないような。
 きっとわたしは生まれついてのあくせく派なのだろう。
 さて、送迎バスの時間まであと1時間となったので、プール遊びは終了。
 まるで神殿を思わせる白亜の本館建物前を通り、大浴場へと歩いて向かった。
 ゴルフハウスにある大浴場まで子どもたちを送っていくと、わたしは巡回シャトルに乗って本館ロビーに戻った。
 ソファで音楽を聴きながら、彼らがお風呂から上がってくるのを待つこと1時間。子どもたちがなかなかお風呂から出てこないのでヤキモキしたが、やまちゃんたちがついていて遅れることはないだろう。
 と思いつつ、もしかしたらうっかり忘れちゃってるのかも、なんて心配になってくる。
 しかし、バスが出発する11時ちょっと過ぎ、ようやく濡れ髪の彼らが現れた。バスが出るのは11時半だ。
 やまちゃんとメニーさんはバスが出るまで一緒にいてくれて、わたしたちを見送ってくれた。
 それがとっても嬉しかった。
 本当に最後の最後まで楽しく遊ばせてもらって、お二人には感謝感謝である。
空港へ
 
 レオパレスから空港までは約20分ほどだ。
 それまで街中だった光景が空港到着間際になってガラリと開け、海がよく見渡せるようになる。
 行きたい行きたいといいつつ結局行けなかった恋人岬が、チラリと見えた。
 これも次回へのお楽しみにとっておこう。アーミートラックと一緒に待っててね。
 
 空港で食べたナッチョタコスとポテト。
 
 すごく細長いビールのジョッキ。おもしろいので次は飲んでみたいな。
 さあ、いよいよテイクオフだ。
 高度を上げた飛行機から恋人岬が見えた。
 グアムの海と、波に消えた悲劇の恋人たちにしばしの別れを告げる。
 海は潜るたびに新しい発見や驚きがいっぱいで、いくら潜っても飽きるということがない。
 特に多彩な海中生物の棲息するグアムの海は本当に魅力的なところだ。
 ぜひまた、かわいいクマノミやチョウチョウウオ、そしてそそっかし屋のモンガラカワハギたちに会いに戻ってきたい。(完)
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