■パリのホテル編
往復のフライトチケットとパリ市街のホテルはH.I.Sで手配してもらった。結果的に個別手配となってしまってパックに比べると割高になったが、好みのプランに差し替えたのだから仕方がない。実は最初のうち、H.I.Sの格安ツアーに入る予定だった。
なぜH.I.Sにしたかというと、もっとも自由度の高いフリーツアーを備えていたからである。若干料金の上乗せは必要だが、飛行機の時間を自由に選ぶこともできる。
航空会社はH.I.Sの場合、全日空(ANA)が一番安い。往路は11時25分と決まっていて、それより早い便はないのだが、復路が20時という遅い時間なのはありがたかった。その分、最終日を最後まで有効に使うことができる。
またJTBの場合グレードの高いホテルはルーブルやオペラ地区のよい場所にあるが、それ以外の格安ホテルは立地のよくないものばかり。わたしが泊まったのは同じオペラ地区でもサンサラザール駅近くの「メルキュール・オペラ・ガルニエ」というホテルで、ルーブル美術館まで徒歩30分なんてところだった。
今回はぜひともルーブル地区に泊まりたいと思っていた。基本的にホテルは寝るために帰ってくる場所だから、高い所に泊まるのはもったいないというのがわたしの信条。とはいえあまりに格安だと治安面で不安なので、ほどほどのグレードでルーブル地区ということで、一番条件にあう三つ星の「ホテル・サンノトール」を予約することにした。
そのホテルはH.I.S「Ciao」のパンフレットに載っており、「プチホテル Bクラス」とある。ルーブル美術館の正門とパレ・ロワイヤルの間にあり、ある代理店のwebサイトでは「ツイン一泊280ユーロ」となっている。だが、それで3泊したら840ユーロ、日本円に換算すると117,600円だ。
これがH.I.だと3泊で67,800円。一泊22,600円、ユーロだと約162ユーロほどだろうか。となると、H.I.Sで予約を入れて正解だったようである。
■モン・サン・ミッシェルの島内ホテル
昨年8月、マイバス・ツアーでモン・サン・ミッシェルに行った。最初はあまり期待しておらず、とにかくちょっと見られればそれでいいやという気持ちだった。でも、一目見るなりその神秘なる姿の虜となった。
当日は雨交じりの寒い日で、外観の写真写りは今ひとつ。しかも見学が終わればさっさと帰るツアーだから、夕暮れ時の姿など拝むべくもない。次回はぜひ晴れた日に、できれば夕日に染まる姿を見たい。それがダメなら朝焼けに染まるモン・サン・ミッシェルだ。
おまけにここは夜になるともの凄いスピードで潮が満ちてきて、その早さは馬のギャロップ並みと言われているらしい。これも見たい。
観光客が帰って静けさを取り戻したモン・サン・ミッシェルもまた格別だとか。ぜひともその静寂の中を散策し、夕日に染まるモン・サン・ミッシェルを眺め、迫り来る潮を目撃したい。となれば、これはもう泊まるしかないだろう。
昨年、阪急交通社のパンフレットを見ながら、モン・サン・ミッシェルが見えるホテルに泊まるのもいいわねーと思ったことから、対岸ホテル、という考えがあった。だが、パックツアーにはない島内ホテルというのも悪くない。いや、かなりよいのではないか。
幸い、JCBの海外ホテル予約に島内ホテルが含まれていた。「Terrasses Poulard」(テラス・プーラール)を予約。一人7,100円、子ども料金設定はない。二人合わせてツイン14,200円、朝ごはん付き。
ここは名物の巨大オムレツを最初に編みだした「ラ・メール・プーラール」と同系列のホテルだ。レストランと同名のホテルもあり、「ラ・メール・プーラール」の方が島の入り口に近いのだが、JCBで予約できないし、本家サイトの予約フォームにはなぜかアクセスできない(試しに今日やってみたらアクセスできました)。しょうがないので「テラス・プーラール」で取ることにした。ちなみにこのホテルは修道院の足元に位置するらしい。
■ロワール地方のシャトーホテル
前回フランス旅行に参加したときに行ってみたかったロワール地方の古城めぐり。
ロワール地方はフランスの南西部に位置し、広大な田園地帯が広がる。15〜16世紀末にかけて、シャルル7世やフランソワ1世らがロワール川近くにこぞって建てたフランス・ルネッサンス様式の美しい城や宮殿を始めとする城が100以上建つ。宮廷が置かれたこともあり、華やかな文化と血なまぐさい陰謀が繰り広げられる舞台ともなった。
中心都市はトゥール。パリからTGVで一時間、ここから古城めぐりのツアーに参加することもできるし、パリからもオプショナルツアーが出ている。
マイバス社のパリ発オプショナル・ツアーは12時間もかかる大ツアーであり、料金も一人2万3千円。昨年、モン・サン・ミッシェル1日観光(所要時間12時間)に参加したとき、ホテルに帰り着いたのは夜9時だった。同行した息子は疲れ果ててしまい、帰国してからも「あのバスツアーだけはもう勘弁」と言っていた。さらに体力のない娘なら、熱を出してしまいかねない。もっと楽に安く見学する方法はないものか。
いろいろウェブサイトを見ているうちに、「ツアーだとお城をゆっくり見学できなくて残念。次に来るときは車でまわりたい」という意見にもあった。
そうか、それなら最初からマイペースに見学してしまおう。心残りのまま帰国して、また同じ所に行くためフランスへ行くのも馬鹿らしい。そこで、レンタカーでロワール地方に行ってお城めぐりをする、というプランが浮上した。
だが、パリから一番近いシャンボール城まで184キロもある。ミシュランのルート検索サイトで調べたら、2時間20分という結果が出た。一人で運転し、たくさんあるお城を見学し、お昼を食べ、また167キロ運転して帰るのはとても大変なことだと気づいた。
どうしようか。「フランス・ツーリズム旅行情報局」や「地熱愛好会」の掲示板で相談していくうち、ロワールで一泊したらどうかという提案が出た。
特に「地熱」の掲示板でイルカさんという方に、「ロワール地方には素敵なシャトーホテルがいくつかあるから、そういうところに泊まってみては」と言われたのは大きかった。
最初は「シャトーホテルなんて無理だよぉ」という気持ちだったのが、あちこち見ていくうちにとっても格安なお城を見つけてしまった。
その名も「シャトー・ド・ローブリエール」。利用したのは「シャトー&ホテル・ド・フランス」という予約サイト。普通のホテルからシャトーホテルまで手広く予約できる代理店である。
ホテルの紹介文はこう。「トゥールの郊外、15ヘクタールの森で囲まれた敷地に優美に佇むシャトーホテル。19世紀に、コニャックの銘柄でも有名なマルテル家が所有していたというシャトー」ということだ。
どうやら王様や貴族のシャトーではなかったらしい。城というより、お金持ちのお屋敷というところか。だが、向こうがシャトーホテルだと言ってるんだから、なにがなんでもシャトーなんだろう。娘も学校で「フランスのお城に泊まる」と自慢しているそうだ。フランスのお城なんて聞いたら、びっくりしてしまわないかしら。
予約を入れたのは、宿泊予定日から2ヶ月を切った頃。最初に希望した110ユーロの部屋は取れなかったが(なんでも隣の大きい部屋との続き部屋だからだそうだ)、95ユーロのジャグジー付きの部屋が取れた。シャワールームにバスタブのないホテルが結構あるフランスで、ジャグジーとはまた豪勢な。
先日メールで届いた請求書には、1ユーロ=144.5円で換算して13,728円とあった。朝ご飯は別料金で10ユーロ(子ども料金なし)、ディナーは完全予約制で大人40ユーロ、子ども20ユーロ。朝食代を差し引いても、モン・サン・ミッシェルのホテルより安い。シャトーなのに、なんでこんなに安いの? |