泉質について |
低張圧ってなに?
温泉に溶けている成分の量(濃度)によって、人体への浸透圧が違ってきます。
温泉水1kgあたりの溶存物質総量で分けられています。
| 低張性 |
8g以下 |
| 等張性 |
8g以上10g未満 |
| 高張性 |
10g以上 |
等張性というのが、人体の細胞液とほぼ等しい浸透圧になります。
長湯して手がしわしわになった、なんていうのは低張泉であることが多いのです。体の水分が温泉に奪われているんですね。逆に高張泉だと、温泉成分が皮膚に吸収されやすいというわけです。
水素イオン濃度(ph)
| 強酸性 |
pH2未満 |
| 酸性 |
pH2以上
4未満 |
| 弱酸性 |
pH4以上6未満 |
| 中性 |
pH6以上7.5未満 |
| 弱アルカリ性 |
pH7.5以上9未満 |
| アルカリ性 |
pH9以上 |
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日本で最大の湧出量を誇る草津温泉は、いわゆる硫黄泉と呼ばれる白濁したお湯で知られています。白い温泉じゃなきゃ温泉に行った気がしない、という人もいるくらい、温泉の代名詞とも言える硫黄泉。でも、この硫黄泉というのは一体どんな成分からなっているのでしょうか。
まず、硫黄泉という呼び方についてですが、これは旧法での呼び方なのです。
草津温泉の正式な成分名は「酸性含硫黄アルミニウム−カルシウム硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉)」です。これは1979年に環境庁が作成した「鉱泉分析法指針」に従った呼称で、化学的にはきわめて合理的なものです。が、長すぎてイメージが湧かないため、1957年の鉱泉分析法指針(厚生省)による昔ながらの呼び方が今でもなされることが多いというわけなのです。
脱衣所に額入りで飾られている温泉成分表には何十年も前のものが多いので、旧称のまま記入されていたりします。一方で、1979年以降に開かれた温泉に対しては、新名称での成分表が発行されています。いろいろ温泉めぐりをしたい方は、新旧両方の名称を覚えておいたほうがいいわけですね。昔の成分表に重曹泉と書いてあったら、それは「ナトリウム−炭酸水素塩泉」なんだな、と理解できれば楽しみも倍増すること請け合いです。(ほんと?) |
イオン組成と特殊成分・液性による泉質名 |
なにやら難しげな題名ですが、イオンとは元素が水に溶けたとき、一部の電子が出入りして電気的な性質(電荷)が変わったものです。
たとえば、ナトリウムは水中で電子を一個放出してナトリウムイオンになり、塩素は逆に電子を一個受け取って塩素イオンになります。
このように電荷がプラスとマイナスのイオンがくっついて出来る化合物を「塩(えん)」といい、マイナスイオンの元素の種類によって、化合物名がきめられています。
塩素イオンによる塩化物、炭酸水素イオンによる炭酸水素塩、硫酸イオンなどに主なプラスイオンの名前をくっつけて泉質名としているのです。
また、遊離炭酸ガスやイオウなどの、イオンにならないために水に完全に溶けていない成分も、ガスや固形成分として温泉に含まれています。これらはよく目立つ温泉の特徴であり医療的効果もあるので、特に多く含まれるときには温泉名をつけています。気体のラドン、水溶性のラジウムなどの放射性元素を含む温泉もあり、医療的効果も認められています。
その他、酸性やアルカリ性の強い温泉、鉄のイオンのうち第一鉄イオンが多く含まれる温泉は、医療的に特別に重視されるので温泉名に付けられることが多いのです。
まとめると、泉質を表す名称は下の表のように、主に三つの分け方があって、ひとつの名称の中に分類方法の異なる名称が混在している場合が多いわけです。 |
イオン組成による分類名<溶存物質総量1,000mg/kg以上>
※カッコ内は旧名称
| 塩化物泉 |
ナトリウム-塩化物泉(食塩泉) |
| ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(重曹泉) |
| 炭酸水素塩泉 |
ナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉) |
| ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(重炭酸土類泉) |
| 硫酸塩泉 |
ナトリウム−硫酸塩泉(芒硝泉) |
| カルシウム-硫酸塩泉(石膏泉) |
| マグネシウム−硫酸塩泉(正苦味泉) |
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特殊成分による泉質名<溶存物質総量1,000mg/kg未満>
| 二酸化炭素 |
単純二酸化炭素泉(炭酸泉) |
| 鉄泉 |
鉄(U)-炭酸水素泉(炭酸鉄泉) |
| 鉄(U)-硫酸塩泉(緑礬泉)リョクバンセンと呼ぶらしい |
| アルミニウム泉 |
アルミニウム-硫酸塩泉(明礬泉) |
| イオウ泉 |
単純硫黄泉(硫黄泉)イオウを2mg/kg以上含む |
| イオウ泉・硫化水素型(硫化水素泉)総イオウを2mg/kg以上含む |
放射能泉
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単純放射能泉(放射能泉) |
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液性による泉質名 <溶存物質総量1,000mg/kg未満>
| 単純温泉(単純温泉) |
成分上は上記までの項目に該当しないが、源泉温度が25度以上のもの。つまりただの熱い地下水というわけですね。 |
| アルカリ性単純温泉(単純温泉) |
単純温泉のうち水素イオン濃度(PH)が9以上のもの |
| 酸性泉(酸性泉) |
水素イオンを1mg/kg含むもの |
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