<別府温泉編その1>

ホテル白菊
ようやくホテルにチェックインしたのは4時近くなった頃。古いが立派なホテルで、応対も洗練されている。なによりサービスがいい。外湯めぐりへ行こうとすると、ビニール袋にバスタオルを入れて持たせてくれた。和食懐石の夕食も、和洋バイキングの朝食も美味しく、最上階のワインバーでの対応も実に丁寧だった。

花菱ホテル
ツアーに付いていた湯めぐりパスポートで入れるので、訪れた花菱ホテル。街中だが海に面したロケーションのホテルだ。裏手にファミレスがあり雑然とした印象だが、ここに泊まるのも湯めぐりに便利でいいかなと思った。 いいとも悪いとも評判をさっぱり聞かなかったので、さほど期待しないで入ったのだが、意外にも掛け流しの良泉だった。潮の香りのするナトリウム泉で黄色っぽく色づいている。わたしが入った8階のお風呂に露天風呂はなかったものの、正面の窓から海が見渡せる。
とても広い浴槽だが、循環させている気配はない。この写真は男湯だが、女湯では左が熱めの湯、右がぬるめの湯と分かれており、一部ジャグジーになっていた。
横の壁際にも小さな窓があったので開けてみたら、すぐ近くに海鳥が四羽止まっていた。カモメの仲間だと思うが、飛び立つまでゆっくりとかわいい姿を見ることができた。 

ここでいったんホテルに戻り、レンタカーを返却。そして夕食をとって一休み。パパはもうぐったりの様子だったけど、ここで終わってしまってはなんのためにはるばる別府に来たのやら。尻を叩いて部屋から連れ出し、フロントで温泉本を購入、タクシーへ飛び込む。行き先は「べっぷ野上本館」、そして「竹瓦温泉」だ。


べっぷ野上本館
なぜここに来たかというと、「別府八湯 表泉家スパポート」を入手するため。ホテル白菊では置いていなかったのだ。ここ野上本館のご主人が企画の中心人物とか。ここに置いてあるのは確実だったため、「スパポートください」と入っていった。こちらの外来入浴は18時までなので入れないだろうと思ってたのだが、怖いもの知らずのパパが「もう入れませんか?」と訊くと、意外にもあっさりオッケー。宿泊客はもう入浴を終えているそうだ。フロントにいた年配の男性お二人のお国なまりがいい味出してました。人情味のあるあったかい対応に、なんともいえずほのぼの。
これは男湯の画像。女湯は少し雰囲気が違って、もうちょっと近代的な浴室。薄い茶褐色のお湯が掛け流し。張り紙を読んで思わず笑っちゃった。「床に温泉の成分がこびりついていて、よそは削り取るが、うちはしません。温泉析出成分がタイルを多いつくすのが目標です」だって。湯の鉄分が施設やタオルを汚すからと、わざわざ濾過している日帰り入浴施設があるが、ぜひ野上本館を見習って欲しいものだ。
       

竹瓦温泉
続けて竹瓦温泉へ。(上の画像は翌朝のもの)明治12年創業というから、大変な歴史を持つ公共湯。大正2年と昭和12年の大きな改装を経て現在の様式となったとのこと。創業当時は竹屋根葺きで、明治35年に瓦葺きになったため、竹瓦温泉と名づけられた。外観は二階建てのように見えるが、中は非常に天井の高い総吹き抜けになっている。ここまで規模の大きな木造の公共湯は見たことがなく、そのクラシックな外観に惚れ惚れ。
中は決して綺麗ではないが、なんとも言えないノスタルジックな味わいがあり、郷愁を覚える。
            
脱衣所から階段を下りたところにある内湯。ものすごく湯温が高いので計ってみると、44度。タクシーの運転手さんが「観光客じゃとても入れないね」と笑っていたので、頑張って浸かってみた。どーだ入れたぞ!たったの1分だけど。パパは10秒だって〜。

翌朝、わずかに空いた時間を利用して再訪。砂湯に挑戦した。
とても天井が高い砂湯浴室。重厚な雰囲気が素晴らしい。照明が暗くて綺麗に撮れなかったのが残念だ。
手前の浴槽で体をさっと洗い、奥の砂場へ。タオルに頭を乗せて横たわり、砂掛けさんに砂を掛けてもらう。ザラザラした荒い砂なので重たく、思わず「おお〜」という声が漏れるほどズッシリくる。熱い砂が体を包みこみ、汗がじっとりと滲む。体が圧迫されて気分が悪くならないかちょっと心配になった。
10分経つとタイマーが鳴り、砂掛けさんが終了を告
げに来た。残念、もっと寝ていたかったのに。ところで妖怪「砂かけババア」というのは、こういう砂掛けさんが妖怪になったものだろうか?

竹瓦温泉を出たわたしたちは再びタクシーを拾い、ホテルへ戻る。まだホテルのお風呂に入っていなかったので、浴衣を持って大浴場へ。



ホテル白菊
写真を撮っていなかったので、公式HPから拝借。
こちらは「楠湯殿」という大浴場で、日替わりで男女入れ替えになっている。最初の日は男湯だった。
露天風呂も池のように広い。が、両方とも塩素の匂いがぷんぷん。これだけ広いから半循環にしているのだろうが、とてもガッカリした。  
            
初日、女湯だった「菊湯殿」。露天では塩素臭を感じなかったが、内湯ではやはりカルキ臭かった。雰囲気は悪くないのだが。
 
 
極上湯を求めて別府まで来たのに、宿泊した宿が塩素入りとは皮肉きわまりない話だ。が、他にいいお湯があるから、まぁいいかと諦めもつく。食事もサービスもよかったしね。
今日はチェックアウト後、ロビーで「お昼寝マンボウさん」と待ち合わせの予定。「ごくらく温泉」の掲示板でガイド役を申し出てくださった方で、面識はないけど管理人・はなさんも知っている方らしい。地元の利を生かして、何回も温泉道の名人になっているというツワモノ。鉄輪温泉あたりをガイドしてもらうことになっているのだ。


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