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旅館「後楽館」の建物。川向こうにも休憩所の建物がある。野猿公苑の入り口も、ここの反対側にある。
たくさんの洗濯物が風にはためいていて、生活感たっぷり。最初は普通の民家かと思ったくらいだ。
湯治っぽい雰囲気が漂っていて、実に渋い。 |
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ここが温泉の受付。ガラス戸の中で、おじさんと大型犬がまったりと店番をしていた。
娘がお風呂に入らないと言うと、おじさんは休憩所に上がって待ってていいよ、と言ってくれた。 |
夫と二人で階段を下りていく。
ここは混浴の露天風呂で有名なところだ。対岸にある野猿公苑への行き帰り、まさか「あれじゃないよね?」「え、あれはコイの池だろう?」などと会話していた「池」。それが実はその混浴露天風呂だった。
混浴ではあるが、女性専用の脱衣所がある。そこから外を覗いてみて、思わず口をあんぐりさせてしまった。対岸から池だと思って見ていたものが、かねてより入りたいと思っていた露天風呂だったのである。以前から、丸見えだというのは知っていたけど、まさかここまでとは・・・。 |
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対岸がとっても遠いというのなら、まだ入れる。だが、この距離だし、他に男性客はあるし、お湯は無色透明。残念ながら断念し、内湯だけで我慢した。
下の左側が男湯、右が女湯で、造りはほぼ同じ。お湯は硫化水素臭が匂い、細長い糸状の湯の花が浮いている。熱い湯なので、加水して湯温を冷ましている。 |
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湯の花の状態から、渋温泉と似ているお湯だなと思ったら、ここが渋温泉の源泉の一つだというから驚いた。すぐそばの河川敷に噴泉があって、天然記念物に指定されている。ここから地下5mにあるパイプを通ったお湯が、渋温泉に供給されている。渋温泉には単純泉、ナトリウム泉など8つの泉質があるが、代表的な渋のお湯は地獄谷温泉と同じものなのだ。
今から約3千500万年前、日本列島に変動が起き、フォッサマグナと呼ばれる大地溝層ができた(列島を横断する大きな割れ目のこと)。この地域はそのフォッサマグナの海であったが、激しい火山活動によって緑色の凝灰岩(グリーンタフ)が溜った。やがて地下のマグマの上昇で地域全体が隆起して陸となり、厚い海成層を形成。この岩石は諏訪湖北方から戸倉上山田、河東山地を経て新潟へと、長野県を斜めに横切る地域に広く分布している。
その余熱は今でも冷めておらず、あたり一帯の地下水を温め続け、それが温泉となっている。これまでわたしたちが辿ってきた戸倉上山田温泉、湯田中温泉、そして地獄谷温泉などがそれにあたる。なんと壮大な大地の生い立ちと、その恩恵であろうか。温泉に浸かるということは大地の恵みを直に味わうことにもつながるのだ。 |
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↑妙に作りものめいた印象を抱いてしまう噴泉であるが、火山性ガスが温泉とともに噴出している、正真正銘の本物なのだそうだ。1782年の浅間山大噴火の際には、一時止ったとか。 |