地獄谷野猿公苑 |
さて、腹ごなしを済ませたところで、ちょっと野猿公苑まで足を伸ばしてみることにした。
野猿公苑は読んで字のごとく野生のサルがいるところ。全国で唯一、野ザルが温泉に浸かることで有名だ。本当は真冬の最中、雪景色の露天風呂に入るサルを見たかったのだが、そこまでの根性はない。なんでも、駐車場から少し歩くというのである。
夫婦二人旅のプランには元々入れてなかった野猿公苑だが、湯田中から10数キロの距離ということもあり、娘が喜びそうな場所に連れて行ってあげようかなと思った次第だ。
途中、懐かしい渋温泉を通過。平成14年8月に、家族全員で浴衣を着て9湯めぐりをした思い出の地だ。あそこまで徹底してすべての湯に入ってしまうと、もう思い残すことなく通過できる。
渋温泉を通り抜けると、やがて左折する旨の看板があった。ここからは、くねくねした、すれ違うのがやっとのような細い山道。冬は通行止めになる道路である。 |
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ようやく駐車場に出た。
有料で、一台500円。えっ、ここまで来てお金を取るなんて・・・と思いつつ、渋々支払う。
少し歩いたところから、後方を写真撮影した。右端に写っているのが駐車場である。 |
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野猿公苑に向かって、川沿いを歩く。
向こうの木立の間から屋根が見えるが、駐車場のおじさんはそこが野猿公苑のような口ぶりだった。・・・が、実は、違った。ずっと川沿いを歩くのかと思ったら、途中から山道を登ることとなり、ひーふー言いながらの登山となった。
でもって、前に見えた屋根は「後楽館」の建物で、野猿公苑はさらに山道を登った向こうだったのだ。 |
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これが、さっき見えた屋根だ。「後楽館 ひろっ風呂浴びてお休み下さい」と書いてある。
(わたしたちは野猿公苑で猿を見たあと、この川向かいにある温泉に入ったのだった) |
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想像していたのよりも山深い。野ザルがいるくらいだから当然と言えば当然なのだが、こんなに歩くとはあまり思っていなかった。川の上流にある橋を渡り、「ひろっ風呂浴びてお休み下さい」とあった建物の側へ。再び山に入り、小道を登る。
さすがに不安になり、降りてきた人に「あとどれくらい歩きます?」と聞いてみた。すると、「あと数分ですよ」という嬉しい答えが返ってきた。段を上る足にも力が甦る。
ようやく野猿公苑の入り口に出た。サルを見るときの注意として、「●なるべく離れて見る。●眼をじっと見つめない。●手を出したり、さわらない」などと書いてある。
で、この入り口でまた500円。えーっ、さっき払った500円は入園料じゃないのあ〜? と、ちょっとウンザリしてしまった。サルを見るためだけに親子3人で1,750円も支払うはめになるとわ。(ぐすん) |
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野猿公苑の中に入った。有名な露天風呂の所までサルはいないと思っていたのだが、途中、あちらこちらにサルの姿が見える。それも、生まれたばかりの可愛い子ザルの姿もある。
→マウスを重ねると、可愛い子ザル君のアップになります。 |
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こちらは岩の上にべたっと座った雌ザル。まるで湯上がり後、放心状態になっているお婆さんのような・・・。
それにしても、ここの猿たちはきわめて穏和で、人に慣れている。カメラを向けても、しげしげと見つめても(ホントは見つめちゃ駄目なのよ)、まるで人間の姿など見えないかのように振る舞っている。
でも、だからといって、うちのパパのような真似をしちゃあいけませんよ。彼ったら、ぼーっと座りこんでいる二匹の背後にしゃがみこみ、そっと背中を触ったのである。
触られたサル君、「なに?」という様子で振り向き、パパの顔を見る。一瞬見つめ合った二人、いや一人と一匹。やがてサル君の形相が歪み、歯を剥いて「ハーッ!」と威嚇。「あーあ、パパったら怒られてるよ!」と、大笑いである。威嚇し終わったサル君、また何事もなかったかのように前を向き、隣のサルの毛繕いなどを始める。
とにかく触ってはいけないのだけれど、あまりに間近にいるため、つい手を延ばしたくなる気持ちもわかる。
ただもう一心不乱に仲間の毛繕いをしてる姿は、「なんでそんなに一生懸命なの?」と質問したくなるほどおかしい。ときどきつまんだゴミを口に入れたりして、それも「なんで口に入れるかな?」と、問い質したくなる。
橋を渡ると、露天風呂に出た。おお、緑色のよさそうなお湯じゃん。って、人間は入れないんだった。
どうやら藻が発生しているせいで緑色に見えるらしい。泉質は渋温泉とほぼ同じ、無色透明の硫黄泉である。わたしたちが到着したときは一匹もお湯に浸かっていなかった。さっきすれ違う人に聞いたら、入ってたと言ってたのだが・・・。 |
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露天風呂のそばには、二人の男女が三脚を立ててカメラを構えていた。その人たちがエサのようなものをさっと露天に向けて蒔いた。すると2匹のサルがどぼんとお湯に入り、エサを拾い始めた。
そうか、こうやるのか・・・ちょっとヤラセくさいが、わたしたちはお湯に浸かるサルを見たくて来たのだし、カメラマンも写真を撮りたいのだろうから、仕方がないのかもしれない。お陰で、お湯に浸かるお母さんサルと、背中にしがみつく可愛い子ザルの姿を見ることができた。 |
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草を食べるサルと並んで座るパパ、覗きこむ娘。
このサルもそうだが、皆いかにも湯上がり後といったように毛が濡れている。そのせいだろうか、どのサルも毛艶がよく、乾いているサルの毛はサラサラふわふわしていて、とても綺麗だ。ここのサルは皮膚病とも無縁で健康なんだろう。
ところで、人間の方はサルに対して、きっと親戚かなにかのような親近感を持っている。だからこうして、露天風呂に浸かるサルをわざわざ見に来るのだ。しかしサルにしてみれば、しごく迷惑千万に違いない。彼らが人間を遠い親戚だなんてまったく思っていないことは想像に難くない。人間たちに背中を向けて、あくまで視界に入らないように努力しているのかもしれない。
でも、ここの猿たちは本当に可愛い。穏和で、日光いろは坂の無法サル軍団のような凶暴な振る舞いは一切ない(うちのパパは威嚇されたけど)。
もっとも、レジ袋を下げていると、たまにひったくられるというから、どこのサルも似たり寄ったり・・・なのかな?
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