本当なら、この週末は富山でホタルイカ・オフをやる予定であった。温暖化のせいでホタルイカの出現が早まるだろうという予想だったものが、突然の寒さと雪でオフ会は来月に延期となってしまった。
行き場を失ったわたしはBBS上でさて、どーする? とオフ会の相談。
すると、長野の藤サナさんが長野においでよと声を掛けてくださり、前々から話に出ていたリンゴを食べて育った信州牛を食べようと話がまとまった。
「 すき亭」という美味しい信州牛を食べさせる店の並びによい温泉もあるという。
旨いものと温泉に目がないわたしは、さっそく長野に出動。他にブラボーさん夫妻、ノーリードのとみーさんも来るという。
仕事の都合でいつも金曜日の5時くらいに出立するわたしたちであるが、今回はどうしても6時くらいに「びんぐし湯さん館」に到着していたかった。そこで、異例とも言える2時に家を出、5時にはトレーラーを引っ張って上信越道をひた走っていた。
行く手には夕日に染まった浅間山が見える。
だが、道々用事を済ませながらトレーラーを取りに行ったので意外と遅くなってしまい、「湯さん館」に到着したのはとっぷりと日も暮れた6時20分くらいであった。
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| ■1泊目:「びんぐし湯さん館」 |
「湯さん館」は長野県埴科郡坂城町にあり、「びんぐし山」のいただきにある日帰り温泉だ。
「びんぐし山」とは、鬢櫛、つまり日本髪に用いる櫛に形が似ていることから付いた名前。かまぼこのような半円形を描く山なのである。
「びんぐしの里公園」のてっぺんに「湯さん館」が建っており、見晴らしは大変よい。が、公園に至る道路は少し狭く、上り坂も驚くほど急で、最初はちょっと不安になる。
「湯さん館」の一段下にある駐車場がたいそう広くて、わたしたちはここに停めることにした。藤サナさんお薦めのP泊地でもある。
トレーラーの位置を決め、「湯さん館」に行って受付の方にP泊のお願いをすると、笑顔で快諾してくださった。
わたしはそのままお風呂へ、夫は風邪をひいていたのでいったんトレーラーへ戻る。彼は本日キャンプデビューしたばかりのレディ(生後57日のコッカープー)の子守をしながらお留守番だ。
わたしは1時間以上かけて入浴し、お食事処に向かった。そして、電話で夫を呼び、二人で夕食をとる。
そう、うちの子どもたちは今回も不参加なのである。娘は友だちと遊ぶ約束があり、息子は映画を観たいので残るのだそうだ。
さて、わたしがどうしても6時くらいに到着したかった理由、それはこの「おしぼりうどん」だ。おととし戸倉上山田温泉の「古波久」で食べて以来、もう一度食べたいと思っていた坂城町の郷土料理だ。
お食事処のラストオーダーが8時なので、ひとっ風呂浴びてから夕食となるとやっぱり6時に着いておかなくては、ということで無理矢理2時に出発したのである。
「おしぼり」とは手を拭くおしぼりではなくて、非常に辛いねずみ大根の絞り汁のことだ。そこにうどんを浸けていただくのだが、そのままだと超辛なので味噌やネギなどの薬味を混ぜる。そうすると味がマイルドになり、うどんの甘みと汁の辛みがびったりマッチして、とても美味しくなるのだ。
ここ「湯さん館」のお食事処の「おしぼりうどん」にはクルミの砕いたものが添えられており、これが風味を増していた。
トレーラーに戻って数時間後、ここで落ち合う予定だったブラボーさん夫妻到着。いつものようにトレーラーで宴会をしてから就寝した。(毎回こればっか) |

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翌朝。温泉がオープンするのは10時からなので、わたしは9時にゆっくり起きて身支度した。
焼酎を飲み過ぎたせいか、ちょっと二日酔いだ。
外に出ると、空は青くて快晴なり。駐車場からの眺めもなかなかよい。
9時45分にブラママを誘って再び「湯さん館」へ。わずか徒歩1分の場所だが、先頭を切って浴室に駆け込みたかったので早めに出たのである。 |
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「湯さん館」の玄関の自動ドアは開いており、先に入館券を購入して受付前に並ぶことができた。先頭は年配の女性。次にブラママとわたし。すると、次々に入浴客が入ってきて後にどんどん並んでいく。
早く来てよかった。なんでこう急ぐのかというと、先頭を切らないと浴室の写真が撮れないからである。
この続きは温泉レポの方をどうぞ。 |
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| ■2泊目「裾花峡温泉うるおい館」 |
長い入浴を終え、駐車場に戻ったわたしたちが「びんぐし山」を出発したのはちょうど正午であった。
再び上信越道に乗って北上し、長野ICで降りる。
しばらく走ると、川中島古戦場跡の横を通る。NHK大河ドラマで現在放映中の「風林火山」ゆかりの古跡である。
2台はやがて長野県の庁舎街に入った。ここでふと、これまですっかり忘れていた記憶が蘇った。
初代トレーラー、ポルト7を購入して初めての出動が戸隠だった。
深夜の走行に疲れ果て、どこかのPAで仮眠をとり、ようやく上信越道を降りて夜明けの街を走ったのが、この庁舎街だったのである。
今の今まで忘れていた記憶が、この通りを走って初めて蘇ってきた。
慣れないトレーラーを牽いての長旅で疲れたせいか、わたしは戸隠に着いた翌日から高熱とひどい下痢で寝込んでしまったのだった。
ちなみに、この庁舎はあの田中康夫元知事で話題になった長野県庁である。P泊場所である「裾花峡温泉うるおい館」の駐車場はこの裏手だ。
だが、「うるおい館」へと至る道は意外に細く、ほとんど普通の住宅街といった雰囲気。ブラボーさんが先に行き、偵察して「先はどんどん細くなるよー」と無線で言ってくる。 |
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藤サナさんが第2駐車場でP泊する許可を取ってくださったので、わたしたちは第2駐車場に入った。
駐車場そのものはそんなに狭くないのだが、先細りしている上に接している道路が狭いため、方向転換してお尻から入れるのに20分くらいはかかっただろうか。 |
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すぐ右隣は信州牛の「すき亭」だ。
方向転換に四苦八苦しているとたまたま従業員の方が出てきて、お店の車をどかしてUターンに必要なスペースを空けてくださった。
画像左に映る建物は、元々渋温泉の大湯だったもの。詳細は後述します。 |
さらに「すき亭」の右隣が「うるおい館」。宿泊施設も備えた温泉施設で、奥の方には結婚式場もある。
「すき亭」、「うるおい館」いずれの正面にも民家があり、ちょっと意外な環境だ。 |
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藤サナさん夫妻も到着したので、ちょっと様子を見にひとっ風呂ということになって「うるおい館」へ。
軽く入浴後、レストランで昼食。わたしはかた焼きあんかけ焼きそばを食べたが、うーん、ちょっとイマイチ。
ここのレストラン、椅子席とお座敷のふたつに分かれていて、最後はサナさん持ち込みのどぶろくとワインで乾杯した(本当はいけないの)。 |
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| ◎すき亭 公式URL |
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予約時間の6時になったので、「すき亭」へ。
左側に隣接する京都の書院風の建物は、渋温泉大湯の建物。昭和48年ここに移築復元されたもの。
釘は一切使わず、屋根の下に突き出した70枚の持ち送りの唐草模様は一枚として同じ物がないそうだ。大衆浴場の部分は現在、茶室として利用されており、歴史的に価値あるという。 |
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席に通され、すき焼きとしゃぶしゃぶ、ステーキ、牛刺しなどを注文。鍋の準備がなされ、いよいよ肉が運ばれてくる。 |
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上はすき焼き用の肉としゃぶしゃぶ用。いずれも最上級肉を注文したが、肉の厚さが違うそうだ。
左は牛刺し。下はすき焼きとしゃぶしゃぶ。 |
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ステーキはローストとヒレを1枚ずつ注文し、7人で切り分けて食べた。左はロース。
どれを食べてもひたすら「うまい!」という言葉しか出てこない。
皆しきりに「うまっ!」と感嘆の声を上げるので、「馬じゃないよ、牛だよ」という話に。「うし〜っ」という雄叫びを上げつつ頬ばる食いしん坊たちであった。 |
とみーさんが少し食べ足りなさそうだったので、すき焼き肉を追加。ワンランク下げたものだったが、脂身が少ない分、お肉の味がよく味わえてとても美味しかった。
他にビール、焼酎、デザートのシャーベットなどを注文して、一人1万1千円。とても贅沢なひとときだった。
その後、うちのトレーラーで2次会をしたが、藤サナさん夫妻はお休みされたらしく現れなかった。とみーさんも途中から姿が消え、爆睡してしまったとか。
わたしも慣れない贅沢品を調子に乗って食べたバチが当たったのだろうか、胃もたれに見舞われ、胃腸薬のお世話になったのだった。 |
■最終日 |
一夜明けた日曜日。
外を見て、唖然。なんと雪が積もっているではないか。そう言えば土曜日も粉雪が数粒チラッと降ったが、天気予報では雪なんて一言も言ってなかった。これは帰れなくなるのでは・・・と思ったが、お昼には晴れて雪もやんだ。道路にはまったく積もっていなかったので、無事に帰路につくことができた。
今回のミニオフにあたってP泊許可願いや「すき亭」の予約などにお骨折りいただいた藤サナさんにお礼申し上げます。
藤サナさんには日曜日のお昼ごはんにうどんも作っていただきました。本当にありがとうございました。 |